普段の練習でやってない事を発表会で出来るのか

こんにちは、新宿、横浜で活動しているバレエトレーニングディレクターの猪野です。

みなさんは発表会などに定期的に出る事はありますか？

バレエのレッスンは舞台のためにあるわけなので、上達を望むなら舞台に立つ事はとても重要です。舞台に立って初めて見えてくることもあるので、一度は出てみる事お勧めします。ちょっとお金がかかりますが。

さて、クライアントさんの相談で発表会前に良くあるのが、○○のやり方がわからない、です。本来ならばトレーナーではなく先生に聞くべきなのですが。

話を聞いていると普段のセンターで練習していないステップなどがリハーサルで出てきてしまって、急にピケアンディオール！とか言われても、何それ？となってしまう事があったりするみたいです。

恐らく小さい頃からバレエをやってきた先生達にとって、つい忘れがちになる事ですが、特に大人の生徒さんは初めてのステップはいきなり出来ません。長いバレエ歴の中でいつの間にか練習していた、という経験は大人にはあまり期待出来ません。それなのに、振付で思いついてしまったのでやらせてみるとみんなの頭に⁇が浮かんでいるという状況が出来ます。

さらに大人は理屈で捉えることが多いので、子供のように何も考えずに真似してみるということが上手くいかないことが多いと思います。

発表会の演目が本番の2ヶ月前とか、そんなに急に決まるわけがないと思いますので、リハーサルにはそれなりの時間をかけると思います。

なので、もし今までに上記のような問題でリハーサルの進行が滞った経験のある先生方は、演目が決まったらそこで使いそうなステップなりジャンプなりを是非センターレッスンに入れていくというレッスンプランは重要だと思います。もしかしたら、ある生徒さんの出来が悪いのは、そもそもステップのやり方を知らないだけかもしれないのです。

そして、生徒さん達は自分の役が分かったら、振り付けは違うとは思いますが、動画サイトやDVDなどで自分の振り付けはどんなイメージなのかを確認する際に、やった事のない動きを見つけたら、それをしっかりと先生に確認してくださいね。

私がクライアントさんに、先生に聞きなさい、と言っても、怖くて聞けない、と答える方もいらっしゃいます。怖くて聞けないから私の所に来るという事はあると思いますが、質問をしないと先生は生徒が理解しているという前提でリハーサルを進めるのでドツボにハマります。そこは十分に気をつけてください。

 先生の方も生徒が出来ないからって安易に、何で出来ないの、と言わないように気を付けるべきかと思います。もし、その生徒さんが自分のレッスンだけを受けていてステップが出来ないのであれば、それは教える側が悪いからです。教え方が悪いから出来ないのか、本当に生徒さんが努力していないのか、そこの判断はとても気を付けないといけません。でも、教え方を工夫するほうが生徒に頑張らせるよりも簡単なように思います。いかがでしょうか。

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