こんにちは、新宿、横浜で活動しているバレエトレーニングディレクターの猪野です。
今日本のバレエの世界には様々なトレーニング法や身体の調整法などが飛び交ってます。
正直何を信じたら良いのか分からなくなりますよね。しかも、その情報の発信者は恐らく自分は正しいことを言っているという自負の元、自分の言いたいことを言っているわけです。それはもちろん私も含めての話です。
この前、あるブログで私の考え方と正反対の事を書いてあるものがあって、それに対して、私はこう思うがそれについてはどうか?という質問を送ってみたら、「それはあなたの読解力のないせいで理解出来ないだけだ」という回答を頂きました。その上で「私のセッションに来れば間違いを指摘して差し上げるので是非いらしてください」と書いてありました。
まあ、その後はメールの中でケンカになってしまったので、セッションを受けにいく事はなかったわけですが、今回の事で私が感じたのは、自分の正しさを過信する事の恐怖でした。
自分が正しいと信じ切ってしまうと人間はどうやら他人の話には耳を傾けなくなるようで、基本的には相手をどう言い負かすかに終始するようになります。それは意見交換というよりかは自分の正しさの証明をしたいだけになります。
特に何かを教える立場の人間は普段生徒を相手にします。つまり自分よりも経験や知識のない人間と関わるわけです。(だから教えられるのですが)そんな状況のため、驚く程簡単に増長してしまいます。
しかし運動学やら解剖学なんていうものは新しい発見がされると、今までの正しいと言われていたやり方の正反対になることもしばしばです。例をあげると、運動中はバテるから水を飲むなとか、怪我の原因になるからルルベではふくらはぎを使ってはいけないとか、一昔前の常識が今は通用しないわけです。このような発見はバレエのメソッドの使い方にも影響を与えるのでバレエ教師にも無関係とはいきません。
人体が解明され本当に正しいやり方が定着するのには後200年くらいはかかりそうな気もします。
とはいえ、現代に生きる我々は今正しいと思う事をやるしかないわけですが、それでも自分をいつでも修正出来る余裕と継続的な勉強は常にないといけないと感じた出来事でした。
教える立場の方は是非一度考えて頂きたいと思います。
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次回のテーマは「大人バレエの習いたい教師、習いたくない教師」
如何にも敵を作りそうですが、興味があれば聞きにいらしてください
11月26日のワークショップは引き上げをテーマに行います。
場所は新宿スタジオ、時間は14時からの90分、料金は5000円です。
お待ちしております。
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