膝のお皿が出ていると言われました

こんにちは、新宿、横浜で活動しているバレエトレーニングディレクターの猪野です。

 

膝が伸びないとのお悩みはバレエでは多いのですが、中でも「先生に膝のお皿が出ていると言われました」という相談が小学生くらいから多く寄せられます。少なくとも、私の所には、ですけども。

 

その上、先生から「お皿が出ているからバレエ向きでないとも言われた」ということもありました。

 

いや、そ、そんなバカな。お皿のせいでバレエ向きでないとか、さすがにナンセンスです。

 

以前に描いた「前腿で膝を伸ばすとは」でかなりのケース解決するように思いますので一度読んでみてくださいね。

 

さて、上記のブログで書いた通り、前腿で一番弱くなりやすく、外側に比べて使われない内側広筋で膝を持ち上げればお皿は出ないで済むと思います。

 

小学生などにおいて、お皿が目立つのはそんなに珍しいケースではないです。その原因としては

 

お皿が内側広筋の力で持ち上がってない

 

これが私としては一番大きな原因だと思ってます。膝を押し込んだりせずにお皿を持ち上げるという感覚が掴めれば怪我なく膝は真っすぐになると思います。

 

   

左が何もしていない状態で、右がお皿を持ち上げた状態です。筋肉をお皿を持ち上げるだけなので、膝の骨が出てるという理由だけでバレエに向いてないなんてことはないのでそこは知っておいてください。

 

ただ、ターンアウトなどを無理していると外側の腿が使われます。そのため、膝を持ち上げようとしても外側ばかりが反応してしまい、内側が使われないことが良く起こります。

 

スプリッツなどで腿裏ばっかり伸ばしてないで、レッスンが終わったらちゃんと前腿も伸ばしてあげましょう。みんなあれだけストレッチ頑張ってやるのですから、前腿のストレッチの仕方くらい知ってますよね?もし知りたいようであれば、質問を送ってくださいね。

 

 

筋肉が全体的に育っていない

 

小学生くらいだと脚の筋肉はまだ十分ではありませんから、そういう所で骨ばってみえることもあるかもしれません。その問題であれば普通に育てば成長とともに解消されていくのであまり心配せずに練習に励んでください。

 

真っすぐに立ててない

 

前にも書きましたが、立ち方が真っすぐでないと膝を持ち上げるどころではなくなります。立つという行為そのものに余計な筋肉を使ってしまって、膝まで意識がいかないといつまでも脚は真っすぐになりません。

 

まずは真っすぐなのかを先生にチェックしてもらってください。膝が伸びるかどうかはきちんと立ててからやって十分に間に合います。というか、でないとかなり厳しくなりますよ。

 

 

なにか身体にバレエにとって不利な問題点があったとしても、多くのことは努力でなんとか出来ます。膝のお皿もその一つです。

 

なんでもかんでも向き不向きで片付けないで、どうすれば改善されるのかをまずは考えていきましょうね。

 

 

 

 

 

 

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    猪野 恵司 -Keiji Ino-

    バレエトレーニングディレクター
    プロフィール詳細

    カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で機能解剖学を学ぶ。
    大学卒業と同時にサクラメントバレエ団でプロダンサーとして活躍。退団後はバレエ専門のパーソナルトレーナーとして活動している。