こんにちは、新宿、横浜で活動しているバレエトレーニングディレクターの猪野です。
ご存知かもしれませんが、私はバレエを大人になってから始めた組です。
その上でプロになりたいとか無謀なことを言い出し、おそらく誰も信じてなかったところで運を味方に付けてカンパニーに入った訳ですが、その道のりはおよそ他のバレエダンサーが歩むものとは色々違ってきます。
それでも大人になって始めた方や、プロを目指す人達に役に立つのではないかと私の経験談や失敗談や成功談(はほぼないです)を少しお話していきたいと思います。
ピルエットの前に出来るようになったことは
やっぱり苦労する動きの代表ってピルエットを始めとする回転系かと思います。バレエを始めるまでそんなクルクル回るなんてやりませんから、結構苦労しました。
私がピルエットをある程度出来るようになる上で、まず身に着けてしまったことがあります。それは怪我をしないようにコケることです。
なぜコケるが必要か?とそのコツ
回転に限らず出来ない動きというのは自分の出来る動きの外にあることが多いのです。その自分の枠にいるままではシングルがダブルにならなかったりということが起きてきます。
そのため、どこかのタイミングでやってなかったことをやる必要が出てきます。ところが、自分の出来る範囲を超えたところに行こうとするので、コントールが出来なくてコケることが良くあるのです。そこで怪我をしないように上手くコケる必要があるのです。
上手くコケるコツは頑張らないことです。自分の出来る範囲の動きに挑戦しているので頑張ってコケないようにするのは無理があります。だから、バランスがないって思ったら即座に回ることを止めてコケる態勢に入ることが怪我をしないでおくためには重要です。
上手くコケることが出来るようになると練習での恐怖心が減ります。うまく動けない大きな原因の一つは恐怖心なのでそれが減らすことが出来るのはとても大きなメリットです。
多くの人がコケることを恥のように感じていると思うのですが、それは勘違いです。恥なのは立ち上がらないことであって、コケることではないのです。
例えばフィギアスケートはコケるが前提
その点で言うとフィギアスケートはすごく素敵です。ジャンプやスピンの練習はコケることが前提となって進められていくからです。ちなみに今私はシングルアクセルの練習をしているのですが、先生からは「コケずにアクセルを覚えるのは無理だよ」と言われています。
レベルがすごく上がっても、例えば大きな国際大会で一流の選手が3回転や4回転に挑戦した結果、コケてしまったとしてもそれを恥だと感じている人はいないはずです。
コケることが怖いのはわかります、でも恥ではないです。仮にコケた自分を笑う人間がいたとしても、その挑戦していたことが出来るようになるとそれらの人間は手の平を返します。いかにも自分の応援のお陰だと言わんばかりに喜びを分かち合おうとします。邪魔しかしてないのに。
上達をしたければ、そんな面倒な人間と付き合っている暇はありません。目の前にやるべきことがあるわけですから。
自分の目標がはっきりしていれば、その過程で起こる全ての事は取るに足りません。周りではなく自分に集中して、いかに怪我無くコケることが出来るか、これが上達の一番のコツだと思っています。
3月21日(水)のオンラインミーティングもNHKスペシャルにも出演されていた大前隊長が参加されます!!
次回有料会員の募集から会員費の値上げをすることになりました。ただし!早期お申込み頂けると据え置きでご利用いただけます!
大人の為のバレエを応援するため、トレーナー、整体師、教師が手を組んで解決するサロンを作りました。無料でも参加出来ますので興味がある方はぜひ覗いてみてください。
2月21日(水)に無料のオンラインミーティングがありました。今回はパラリンピックで踊りを披露してくれた大前隊長をゲストにお迎えしました。大盛況で終了しました。彼もまた身体にハンディを背負ったダンサーです。彼から学べることは大人バレリーナにも通じるはずです。またこのような機会を作りたいと思いますのでぜひ一度チェックしてみてください。
来月も引き上げのワークショップを行います。4月22日14時から新宿スタジオです。
来月は別日でリリースのワークショップも開催します。4月15日の14時から新宿スタジオで行います。
ご希望の方は、お問い合わせやメールでお申込みください。
3月25日に引き上げのワークショップを行います。14時より90分の予定です。
限定4名で料金は5000円です。現在キャンセル待ちになっております。
お問い合わせ、などから直接お申込みください。