こんにちは、新宿/代々木、横浜で活動しているバレエトレーニングディレクターの猪野です。
バレエを始めてから外反母趾になったという話を聞くことがあります。
結論から言えばバレエをやったからって外反母趾になることはないです。正しくやれば。そうなんです。正しくやればという条件がつくのです。
バレエを始めたから外反母趾になったなんて、悲しいことにならない為にどうすると外反母趾になるかを知っておくことはとても大事です。
今回はバレエのどんな時に外反母趾になりやすいかを見ていきましょう。
アンディオールが上手くいってない
バレエで外反母趾になる原因としては、ほぼアンディオールがうまくいっていない事で起こることが多いです。勘違いして欲しくないのが、アンディオールが180度でないから外反母趾になるわけではないです。
外反母趾には自分では到底不可能な角度に無理矢理開く事で起こります。自分のできる位置を無視して、頑張りすぎているのです。なので開く角度が100度くらいだったとしても、その範囲で踊っていると外反母趾にはなりません。
それを無理な120度の角度で踊っていたらなるかもしれません。
ひらけひらけ!と言われるあまりワガノワバレエ学校みたいな身体検査を合格してない人間が彼らと同じようにレッスンしたら外反母趾になる可能性は大分高まるでしょう。
プリエで悪化!?
ポジションを取るという基本のレベルで外反母趾の可能性が出るということは、その先の動きでもっとひどくなります。
それがまずプリエです。
外反母趾になってしまう足というのは床をそもそも踏めていません。床を踏む感覚がないという人は床に乗っている足の骨の並びがキチンとした並びになっていないのです。
その状態で踏もうとしても踏めません。足が床を踏みにくいように変形しているからです。
それにさらに体重をかけていくので足の変形はもっと大きくなります。
なのでそのプリエに対して、もっと床を踏んで!という指示はあまり効果を出しません。直すべきところはその前段階です。
さらに外反母趾そのものが床を踏みにくくするので、それで週に何回もレッスンすればどんどんひどくなります。
5番が親指を押し込む
私としては外反母趾にとって最悪なのが出来てない5番ポジションだと思っています。
なぜ5番が最悪かと言えば、他のポジションと違って足を重ねる必要があるからなのです。
踵の骨が反対の親指を押してきて他のポジションよりもはるかに大きな圧力が親指を内側に押してくるのです。なので、初心者向けでは3番を使って無理をさせないというのはいい方法だと思います。
もっと5番に入れて!という指示だけでは外反母趾をレッスンの中で作り上げてしまう可能性が高いのです。
親指を押さないで済む形でポジションを作ってみると、かなりショッキングに開かないポジションでかもしれません。でも残念ながら、あなたのポジションはそこまでしか鍛えられてないということでもあるのです。
それを少しずつ開いていくのがバレエレッスンなのに、明らかに無理をして開くからどこかに歪みがくるわけです。
今回はそれが外反母趾というお話でした。
基本的に外反母趾は一度なると治らないと言われます。
故に大事なのが、ならないようにすることです。
アンディオール、プリエ、特に5番で無理をしていないか今一度振り返ってはいかがでしょうか?
6月リリースワークショップの追加開催決定!!
6月24日(日)にリリースワークショップが追加開催することになりました!
前回のワークショップでもみなさんとても動きやすく、動く範囲が増える事を実感して頂きました!
13時から2時間半を使い自分を緩めるセルフリリースです。
動きにくい身体を動かしやすくしていきましょう!