こんにちは、新宿、横浜で活動しているバレエトレーニングディレクターの猪野です。
皆さんは踊っていて
力が抜けないことを指摘されたことはありますか？
抜けと先生に言われたくらいで抜けるなら誰も苦労はしません。
でも、大体のバレエの先生は
「もっと力を抜いて！」という感じの
それをどうすれば出来るようになるのか、という指導がないので
壊れたテープレコーダーくらいの言葉の繰り返ししかないことも多いです。
そこで今回は力が抜けなくなる原因を書いていこうと思います。
１、骨の並びがおかしい
まず一つにきちんとした姿勢で立っていないと
力は抜けません。
ターンアウトが出来るとか出来ないとは関係ないです。
単純に真っすぐに立てているかというのが一番重要です。
重力をしっかりと骨によって支えられないと
常に筋肉を無駄に使うので力は抜けません。
まずは自分が真っすぐに立っているのかを確認しましょう。
分からない方はこういう時こそ先生に聞きましょう。
それさえ先生が分からないなら、教室変えたほうがいいです。
２、体幹が弱い
ということを書きましたが
体幹が弱過ぎると手足を硬直させて
体を安定させようとします。
この状態の時に力を抜こうとしても
抜いたところで踊れなくなるので
現実的に不可能です。
その場合、やはりそこは体幹トレーニングは有効になります。
30秒もプランクを維持できないのはさすがに弱いです。
３、手足が弱すぎる
手足が弱いと力は抜けません。
踊りで速い動きになると弱い手足は遠心力や素早い動きに負けます。
とすると、
もう固めるしかありません。
体幹にしても手足にしてもある程度の強さがない状態では
力を抜くことは出来ませんし、これはストレッチでは解決しません。
腕立て伏せが一回も出来ないのは問題です。
４、心肺機能にスタミナがない
心肺機能のスタミナも重要です。
横隔膜を使って肺の空気を入れ替えて生命維持するわけですが、
横隔膜の働きと肺の空気にはもう一つ大きな役割があります。
それが姿勢の維持です。
横隔膜の使われ方には呼吸の維持と
姿勢の維持の二つの側面があります。
海の持っていくビニールの風船のイルカさんは空気が入ってこそ
あのイルカの形になりますよね？
人間の体も空気が入ることで、その姿勢を維持出来るようになっているのですが
スタミナが切れて疲れてくると、
姿勢の維持よりも呼吸の維持に横隔膜の働きを奪われます。
結果、姿勢を維持するために他の筋肉の力が抜けなくなるのです。
スタミナが切れると、鋼のような体幹の持ち主でも力は抜けなくなります。
そうなると心肺機能を上げるトレーニングをしないと
力は抜けないままになってしまうのです。
５、振りを覚えてない
もうこれは覚えろ、としか言えませんが、
振りが頭に入っていないのに力を抜くのは無理です。
振り付けは覚えてから踊るようにしましょう
６、難しいことをやり過ぎる
世のバレエスタジオあるあるですが、
やっていることが難しい場合が多いです。
ろくにポアントで立てない人間にイタリアンフェッテをさせるとか
中々あり得ないような話をちょくちょく耳にします。
力を抜くとか以前の問題ですね。
レベルにあってない難しい振りをただやらされるのは
単に先生が無能だという証なので
教室の変更も視野にいれてもいいかもしれません。
さて、いかがだったでしょうか。
力が抜けない原因が少しはありましたか？
抜こうとしても抜けないならば
原因が他にあるかもしれないことを
常に考えられる余裕があると
踊りも上達しやすいですよ
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