こんにちは、新宿、横浜で活動しているバレエトレーニングディレクターの猪野です。

先日トレーニングに来てくれた大人のバレエのクライアントさんが

練習の相談のため、

なかなか上手くいかないことを自分の先生に話したら

「あなたは骨格が向いてないから」

と言われたそうです。

なんとか出来ることがないかと

トレーニングに来てくれた訳ですが、

みなさん、このセリフ

「あなたは骨格が向いてないから」

というセリフが

教師としてどれだけ愚かなものかわかりますか？

このセリフってすごい卑怯なことをやっているのです。

仮に本当に骨格が向いてないのだとしたら

それって初日に分かることなんです。

バレエを教えている人間ならば

でもそれを体験レッスンの時とかには言わないのです。

そんなこと言ったら入会してくれませんから。

それでレッスンを受けてもらって

しばらくして上達を見られないときに

それを自分の指導の至らなさのせいではなく

生徒の才能のせいにして

教師は自分を正当化するのです。

さらにそれが発覚するのって

年単位で時間が過ぎていたりします。

生徒さんは上手くなれると信じて年単位で月謝を払い

頑張って練習します。

先生は年単位で月謝を受け取りますが

成果のなさは生徒になすりつけます。

成果が出れば、先生のおかげです。

吐き気がするバランスの悪さです。

ワガノワバレエ学校などは入学時に倍率70倍くらいの

入学試験がありますし、

卒業できるのはさらに半分であることが

分かったうえで入学するので

きちんと合意があるなら問題ないわけです。

日本のバレエスタジオは

生徒を食い物にするシステムになっていることがあるので

教室選びの際には注意が必要です。

先生が上達のないことの責任を

生徒にだけ押し付けるのはフェアとは言えません。

何かの問題がある時に

その原因が本当に自分自身にないのかを

まず考えられる人間が

教える側に立つための最低限の資格だと

私は考えています。

バレエ初心者が教室の良し悪しを判断するのは

難しいかもしれませんが

人間的にどうしようもないのが

バレエの世界にも存在するので

その辺りも見ていくと失敗が少ないのではないでしょうか。

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