こんにちは、新宿、横浜で活動している
バレエトレーニングディレクターの猪野です
ピルエットというか
ターンが苦手ない人は
多いですよね。
教師の世界では
回れてる奴には口を出すな
と言われるくらい
(下手に直すと回れなくなるから)
指導が難しい回転の動きですが
それを今回は考えました
そもそもターンが出来ないとは
どういうことでしょうか?
一番多いのが
回転の途中で
バランスが崩れてしまうことだと
思います
だから回れないのですよね?
つまり、バランスが取れないわけです
じゃあバランスを鍛えたいですが
皆さんは
バランスをとるのに必要な
感覚はいくつあると思いますか?
五感て言いますよね
そんな感じのもので
バランスに必要な感覚です
とりあえずテクニックは
横に置いておきます
タイトルにありますけど
正解は3つです。
1つ目は視覚
これは認識しやすいと思います
目を開けていた方が
バランスは取れます
2つ目は三半規管
耳の奥にある
平行を感じる場所です
ターンが出来ない人は
ここが非常に弱いと感じます
ターンをすると
ここの感覚がグダグダになって
平行がどこかわからなくなるからです
誰しもあるとおもいますが
回りすぎて目が回る状態です
ターンが出来ないという人は
ただのダブルくらいで
この感覚がどこかにいってしまいます
目が回るほどでは無くても
3つ目が
深部感覚です
これは意識している人が
少ない感覚だとおもいます
関節や筋肉の中には
身体がどんな位置になっているか
感じるセンサーがあって
それが身体をどう動かせばいいかの
非常に重要な情報を与えます
初めて聞く人は
少しわかりにくいと思うので
ちょっと実験です
目をつぶって
右手と左手を後ろに回して
背中で握手出来ますか?
出来ますよね?
全く視覚に頼れないのに
なぜ出来るかといえば
それは自分で身体がどこにあるかを
きちんと認識しているからです
初めて知った人は
ふーん、て感じるだけと思いますが
これが超重要な感覚なんです
ターンに話を戻すと
回転で身体がどうなっているか
認識出来ない人は
ターンの最中にこの深部感覚が
どこかへいってしまうのです
ターンの最中に自分がどうなってるか
わからなくなって
回れないのです
だとすると、これを
研ぎ澄ます必要があるのです
通常、バランスは紹介した
3つの感覚のうち
2つが残ればなんとか成り立ちます
コーヒーカップみたいな
アトラクションの後で
すごく目が回っている時にでも
なんとか立つことはできると
思いますが
目をつぶってみると
もう立てなくなります
三半規管がダメでも
視覚と深部感覚で立っていたのに
視覚がなくなって立てなくなるわけです
仮にピルエットでダブルが出来ない
とすると
目は開けているわけなので
視覚は存在出来ます
(もしかしたらそれも怪しいかも)
それで回れなくなっているのなら
怪しいのは
三半規管と深部感覚です
特に意識して鍛えたことなんて
ないですよね?
なのでターンのためには
この2つを鍛える必要があります
テクニックは別として(;´д`)
まず、
回るのが怖い人は
それは確かに回れないわけなので
三半規管を鍛える為
何でもいいので回るの練習を
してみましょう
簡単なのは
その場で足踏みをしながら
ただただ回るだけです
スイカ割りの時は
バットにおでことか付けて回りますけど
ピルエットに使いたいので
直立で同じように回れば
大丈夫です
30回くらいで
目が回ってしまうなら
32回のフェッテは無理なので
目安としては
まずこれくらいでいいでしょう
初めは目が回って気持ち悪いですが
慣れれば全然平気になります
そうすれば
ターンにも少し余裕が出るはずです
とりあえず回るためには
回る練習をして三半規管を
鍛えましょう