こんにちは、新宿、横浜で活動している
バレエトレーニングディレクターの猪野です
トレーナーをしていると
エクササイズを真面目にやり過ぎて
逆に痛めてしまった
みたいな話を聞くことがあります
真面目という言葉には
プラスのイメージがあるため
やり過ぎて怪我をしたのに
「真面目ねぇー」とか言われ
妙に反省がしにくいという
欠点があります
わたし個人の考えだと
上のような例で
真面目という言葉を使うとき
その意味を履き違えていると
感じています
真面目というのは
ある物事に本気とか、
誠実であるという意味です
バレエに対して真面目というのは
バレエに本気であったり
誠実であるということです。
エクササイズやレッスンを
やり過ぎて怪我をするのは
真面目ではなく
愚直です
愚直とは
馬鹿正直な故に
物事に融通が効かない
臨機応変に対応できない
という意味です
エクササイズをする人間でも
本当の意味でなら
バレエに真面目過ぎて
怪我をする事はありません
なぜなら、
エクササイズを頑張りすぎて
怪我をしてしまったら
本気で踊ることができない事を
知っているからです
だから適度に休みます
でも、それは不真面目だからでは
ないのです
踊りに対して誠実でいるために
必要なコンディショニングだから
敢えて休む、
これが出来る人こそ
踊りに対して真面目なのです
それに対して
エクササイズをやり過ぎることで
怪我をする人間は
愚直なんです
与えられたエクササイズや
レッスンに対して
融通が効かず
さらには痛みを感じているのに
やり続けてしまうのは
踊りに対して誠実であるとは
言えません
馬鹿正直に言われた事を
怪我になるまでやり続けるのは
実は何も考えていない
ということでもあるのです
週に1回は
レッスンがない日があるからといって
それは必ずしも
不真面目ではなく
レッスンやエクササイズを
毎日やっているからといって
それは必ずしも
真面目ではないのです
バレエを踊ることに
本気で誠実ながら
その努力に対して
柔軟に対応していける人間が
上に行くのではないか、と
わたしは考えています
あなたは本当に真面目ですか?
それとも愚直ですか?