筋肉の話 ターンアウト編

こんにちは、バレエトレーナーの猪野です

生徒さんとちょっと体についての話をすると

みなさん、かなり勘違いしていることが

多くあるようです

今日は

その一つのターンアウト(アンディオール)における

使うべき筋肉を

少し紹介したいと思います

主にターンアウトに使われるのは

深層外旋六筋 といわれる

お尻の一番奥にある筋肉です

 

 

若干痛々しい図ですが

大殿筋と中殿筋の下に書いてある

上双子筋、梨状筋、下双子筋、大腿方形筋、内閉鎖筋と

載ってないですが外閉鎖筋の6つの筋肉で成り立ちます

図の左のお尻を見てもわかる通り

この6つは表面にある大殿筋の奥に

あるので直接は触りにくいです。

これらの筋肉は一緒になって働くので

別に一つ一つを覚える必要はないです

大事なのはお尻の奥にこんな筋肉がある

というのを学ぶことです

さて、いわゆるお尻をしめてターンアウトするというのは

この奥にある6つの筋肉を使うことを言います

一番表面にあってしかも使いやすい大殿筋は

バレエのターンアウトにはあまり関与させません。

なぜなら、この筋肉は前(デヴァン)と横(アラセコンド)方面に

脚を上げていくと力が出せなくなる特徴があるからです

脚の位置次第でたまに役立たずになるという

ややこしい筋肉を意識しても時間が勿体ないのです

アラベスクでは勝手に使われるので

大殿筋はとりあえずそこまで意識しなくて大丈夫です

基本的なターンアウトはお尻の奥にある6つの深層外旋六筋を

鍛えることで達成されなければなりません

お尻をただ締めれば良いというわけではないのです

変に力を入れても踊りが固くなるだけです

なので、しっかりと的確な筋肉を鍛えましょう

この外旋六筋を鍛えるのはスルルクドゥピエからの

プティバットマンが有効です

しっかりと膝を外に向けて、前と後ろにちょこちょこと

脚を動かすことで、だんだんとお尻の奥がチクチクしてきます

これで上手くいっていれば

お尻が痛いのに表面はリラックスしているはずです

やりながら触ってみてください

今日はターンアウトの筋肉を紹介しました

実は、ターンアウトに関与する筋肉は

動きによってまた増えたりするのですが

まずは、一番基本の外旋六筋が

強くないと意味ないので

まずは、これらを意識してみてください

ちゃんと、筋肉を使えることが

実は一番楽しく、楽に踊るためには一番大事ですよ

質問でもあれば

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  • ABOUT

    猪野 恵司 -Keiji Ino-

    バレエトレーニングディレクター
    プロフィール詳細

    カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で機能解剖学を学ぶ。
    大学卒業と同時にサクラメントバレエ団でプロダンサーとして活躍。退団後はバレエ専門のパーソナルトレーナーとして活動している。