こんにちは、横浜で活動している
バレエトレーナーの猪野です
バレエの世界って
結構嘘で成り立っているところがあって
例えば、全然動かずにバランスとってるとか
綿のように軽くジャンプしたり
持ち上げたりしてるとか
正確にいうと嘘というより
錯覚を利用してる所が大きいでしょうか
手品みたいなものです
筋肉と鍛錬で作る
体育会系の手品です(笑)
舞台で見てる内は良いのですが
レッスンにおいて
嘘というか
ちょっと無茶なことを
注意で受けたこととかないですか
私は結構あります
その一つが
首をつければ目は回らない、です
あれ、嘘なんですよ
絶対に
ある日、先生にこう注意されます
「あなたは首がつかないから目が回るのよ。
もっと、首をつける練習しなさい」
素直な私はクルクルと
首をつける練習を始めました
そして、ある時先生に言われます
「ちゃんと首がつく様になってきたわね。
どう?目は回らないでしょう?」
そして、私は感動します
ホントだぜんぜん目が回らない
と。
残念ですが、
これは回転に三半規管が慣れただけだと
思われます。
だって、いくら首をつけようが
10回回った時は
10回首を回さねばなりません
首をつけようがつけまいが
10回は首が回るのです
目が回らないのは
首をつけるという動作が
上手くなったとき
同時に回転に慣れるくらいの
練習を積むからなのです
プロのバレリーナは
首をつけるから目が回らないのではなく
回ることに慣れてるから
目が回らないだけなのです
回転の練習で目が回り
それは首がつかないせいだと
お悩みのあなた、
それはただ単に回転に慣れてないだけのことです
大丈夫です
落ち込まずにクルクルと回る
練習をしてください
そのうち平気になります
色々と言いましたが
首をつけることは
バレエとしては必要です
それがバレエのスタイルですし
首をつけることで
方向を見失いにくくなるという利点は
舞台の上では大きいです
とはいえ、
首をつければ目は回らないって
何だか嘘教えるみたいで
好きじゃないんですよね
正確には
首がつくころには目が回らなくなる
が良いのではないでしょうか?