こんにちは、新宿、横浜で活動しているバレエトレーニングディレクターの猪野です。
今回は前のラインです。superficial front arm lineです。
前側のラインと言いつつも後ろからも来ているラインです。
大胸筋、広背筋→内側筋間中隔(筋肉の間のライン)→前腕屈筋群→手根管(手のひら)と繋がっています。
後ろはこの広背筋です。
さて、パッと見てポールドブラに関係ありそうな繋がり方をしていますが、このラインが上手く機能しないと起こるデメリットでとてもよ遭遇するのが、肩が前に出てしまう、です。
胸の筋肉も背中の筋肉も上腕骨を内側に回すように機能するので、ここが固いとそれに引っ張られて肩が前に来てしまうのです。逆に弱すぎると(特に広背筋が)ポールドブラのアラセコンドなどで肘が落ちやすくなります。
子供なら学校での勉強、大人ならデスクワークなどで大胸筋が固くなりやすくなります。実際に固くなるのが胸の筋肉であっても、筋肉が上記のようにつながってしまっているので、その影響はポールドブラの肘や、肩にまで来てしまうのです。
逆に末端を見てみると手のひらにも繋がっているので、握力にも影響します。逆に言えばこの辺りのコンディションが悪くなると、体幹の広背筋も影響を受けるので身体のまとまりが感じにくくなったりもするわけです。パドゥドゥなんかですごく困ることになったりします。
肩が前に出る方は前回のラインと合わせて、こちらのラインも注目してはいかがでしょうか。