筋膜からみるポールドブラ  その2

こんにちは、新宿、横浜で活動しているバレエトレーニングディレクターの猪野です。

 

前回のブログで後ろの筋膜の流れの一つを紹介しました

 

今回は前のラインです。superficial front arm lineです。

 

前側のラインと言いつつも後ろからも来ているラインです。

大胸筋、広背筋→内側筋間中隔(筋肉の間のライン)→前腕屈筋群→手根管(手のひら)と繋がっています。

後ろはこの広背筋です。

 

さて、パッと見てポールドブラに関係ありそうな繋がり方をしていますが、このラインが上手く機能しないと起こるデメリットでとてもよ遭遇するのが、肩が前に出てしまう、です。

 

胸の筋肉も背中の筋肉も上腕骨を内側に回すように機能するので、ここが固いとそれに引っ張られて肩が前に来てしまうのです。逆に弱すぎると(特に広背筋が)ポールドブラのアラセコンドなどで肘が落ちやすくなります。

 

子供なら学校での勉強、大人ならデスクワークなどで大胸筋が固くなりやすくなります。実際に固くなるのが胸の筋肉であっても、筋肉が上記のようにつながってしまっているので、その影響はポールドブラの肘や、肩にまで来てしまうのです。

 

逆に末端を見てみると手のひらにも繋がっているので、握力にも影響します。逆に言えばこの辺りのコンディションが悪くなると、体幹の広背筋も影響を受けるので身体のまとまりが感じにくくなったりもするわけです。パドゥドゥなんかですごく困ることになったりします。

 

肩が前に出る方は前回のラインと合わせて、こちらのラインも注目してはいかがでしょうか。

  • PICKUP!
    動画講座を開講しました!

    大人のバレリーナの悩みを解決する動画講座が始まりました。
    是非ご覧ください。

  • 無料動画を配信中

    先日開催された「解剖学を生かす極意と鍛錬」の動画が配信されています。
    なんと無料!! 是非どうぞ 。

  • ABOUT

    猪野 恵司 -Keiji Ino-

    バレエトレーニングディレクター
    プロフィール詳細

    カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で機能解剖学を学ぶ。
    大学卒業と同時にサクラメントバレエ団でプロダンサーとして活躍。退団後はバレエ専門のパーソナルトレーナーとして活動している。