こんにちは、新宿、横浜で活動しているバレエトレーニングディレクターの猪野です。
最近、インスタグラムなんかでよく見ませんか?
「こんなに柔らかくなりました!」とか「こんなにストレッチ頑張ってます!」みたいな投稿。
それで私、心配になることがあるのです。「この子怪我しないかな?」って。
バレエはどうしても柔らかくないといけない!という考えが根強くあります。それは良いのですが、柔らかさを支える強さとの両立が不可欠になります。
「柔らかくなりました」という投稿を繰り返し見ることで、「自分はこの子より身体固い!、もっとやらなきゃ!真似してみよう」とか思ってしまって無理して怪我をしたら嫌ですよね。
よくよく考えたら、バレエ学校の先生とか、トレーナーがお勧めするエクササイズなんかではなく、生徒がおそらく我流でやっているストレッチなんかが沢山上がっているわけです。
その時点で情報の信頼性が低いのではないか?ということを考えなくてはいけません。同世代の子が自分よりも身体が柔らかいような投稿をみたからと焦ってストレッチしても、怪我をする可能性が出てきます。
脚が高く上がる柔らかさがあっても、脚を高く上がる強さがないと脚は上がらないのですから、その辺りのことを良く考えないといけません。
インスタに投稿する心理は「見栄」
インスタグラムにストレッチを上げる人間の心理を一つ上げるとすると、それは「見栄」です。なんか難しい技を上げている人もいますよね。男性に多いですけど。
別に見栄を否定するわけではありません。自分の姿を見てもらうことに抵抗があるならばダンサーには向かないでしょうし。
でもインスタに上がっているようなその手の写真や動画は「私ってこんなに柔らかいんだよ!」とか「俺ってこんなこと出来るんだぜ!」とか「私、こんなに頑張ってます!」という「見栄」の側面がかなりあります。自己顕示欲というやつですね。
だから、「みんなの役に立つかもしれないからこんなやり方を紹介するよ!」みたいな投稿はすごく少ない訳です。そういう投稿はバレエの先生とかトレーナーとか、そういう人たちがやる事が多いです。生徒がやる事はほぼないでしょう。
ストレッチなどを投稿している人は、見ている人の役に立ちたいから上げているわけではないということは覚えておいてください。
プロダンサーは身体が固い!?
出典元を忘れてしまったのですが、ある調査でバレエ学校の生徒とプロカンパニーのバレエダンサーの柔軟性を調べるというものがありました。
生徒とプロ、どちらの身体が平均値として柔かかったと思いますか?
当然プロの方が柔らかいに決まってると思いますよね。
逆なんです。生徒の方が柔軟性が高いのです。
身体が柔らかいというのは、逆に言えば安定がしにくい状態です。年間に何十何百という数の舞台を踏むプロダンサーにはある程度の固さ(強さ)が必要ということなのではないかと思います。
身体が柔らか過ぎる生徒は途中で怪我をして辞めていくケースが多い(しかも怪我が重くなりやすい)ので、ある程度の固さを持つ人間がプロとして残るのではないかと思われます。
身体が柔らかいことが無条件にダンサーとしての武器になるかと言ったら、それは大きな間違いです。可動範囲が高いが故のコントロールの難しさを理解してのものでなければ怪我に繋がってしまう可能性が高いです。強さがあってこその柔らかさです。
インスタグラムで自分より身体の柔らかい子を見つけたからといって、その子がやっているストレッチをそのまま使うのは危険かもしれません。だって、もともと柔らかい子っているでしょう?
柔らかさを求めることはいいですが、信頼が出来る人にまずは聞きましょう。最初は大抵先生ですよね。無責任なインターネットの投稿ではなく、責任ある人に聞くことを強くお勧めします。
9月も大人気テーマである「体幹」のワークショップを行います!
開催日で全て満員となってしまっておりましたので、9月も体幹で開催します!
10月はターンアウトを開催予定です!
ターンアウトの前に体幹を鍛えておくことを強くお勧めします。
何故かというと、ターンアウトの筋肉の半分は骨盤に付きます。体幹の筋肉の半分も骨盤に付きます。
体幹が弱すぎるとターンアウトのエクササイズも上手くいかないことが多いのです。
是非この機会にご参加ください!
9月14日(金)午前10時より90分
9月16日(日)午前10時より90分
定員は4名限定で料金は6000円です。
もちろん全額返金保証付きです。
内容に満足頂けなった時はいかなる理由でも全額返金致します。
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