こんにちは、新宿、横浜で活動しているバレエトレーニングディレクターの猪野です。
物事というのはみんなが言っていると正しいと思いがちです。レッスン前のストレッチとか、カエル脚とか。
ですが、よく見るから、よく聞くから、というのは正しいという根拠にはならないというものが沢山あります。
そんなわけで私は自分が思っている正しさなんていうのは、実は大して信用出来るものではないと思っています。
皆さんは、「白鳥は優雅に泳いでいるように見えて水面下では必死で足を動かしている」
というフレーズを聞いたことがありませんか?
同じような意味で「鴨の水かき」という言葉もありますね。
バレエ漫画なんかでも、バレリーナが優雅に踊るためには並外れた努力が必要、という場面で引き合いに出される言葉です。
影での努力が優雅さを支えているという意味合いで使われます。
ただ実際の白鳥はというと足を動かさずに浮いてるだけなんです。
白鳥は水鳥です。彼らが水面に浮けるのは浮力(浮く為の構造がある)によるもので水面下で頑張って足を動かしているからではないのです。
他の鳥類が木の枝に乗っているような感覚で水面に浮いているわけです。
よく考えてみれば、白鳥が1番エネルギーを使うのは飛んでいる時です。どこかで休まないといけないのに、水面に浮いてる時にまで足を絶えず動かしていたら死んじゃいますよ。
何故この言葉が広まったのかを調べてみると、どうやら漫画の巨人の星の中のセリフであるようです。
作者の創作がよく確かめられる事もなく広まってしまったみたいですね。
ことわざにもあるくらいなので無理もない気もしますが。
つまりこれが、みんなが言っているから正しいと思いがちですが、よく見るから、よく聞くから、というのは正しいという根拠にはならないという良い見本です。
インスタグラム等のSNSでよく見られるトレーニング法やストレッチ法もそうですが、何が正しいというのか判断するにはある程度の知識と考える頭が必要です。
白鳥の足の動かし方はどうあれ、この言葉から努力の大切さを感じるのは良いかと思います。
しかし、もし努力が実力を培うとすれば、別に努力が出来るなら水面下でも水面上でも関係ないはずです。
むしろ水面下での隠れた努力にこだわる余り、出来る努力のチャンスを「見られているから」なんて理由で逃すのも勿体ない話です。
実際白鳥が1番頑張るのは水面ではなく空にいる時ですから。飛ぶ時に一番頑張るに決まっているでしょう。
この言葉からの教訓としては、間違った認識で努力の機会を逃していないか、ということでしょうか。
ちなみに、もし白鳥のように泳ぎたいのであれば、頑張って足を動かすよりも浮き輪を持って足ヒレをつけた方が効率がいいですよ。
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