こんにちは、新宿、横浜で活動しているバレエトレーニングディレクターの猪野です。
以前に足の指を丸めてはダメという記事を書きました。
ポアントを履いて力を出していくためには指を伸ばしてというのはとても大切な使い方です。
もう一つ大切なのは、指を丸めて使っているとポアントでは怪我もしやすいのです。
足の指を伸ばして使える筋肉というのは足裏についています。足指の付け根あたりに付いているので足裏を使っても指は丸まりません。赤い〇が筋肉の付着部です。
足の指を丸めて使える筋肉はふくらはぎの奥についています。
足の指が丸まった時点でふくらはぎの筋肉を使い過ぎなのですが、問題は指を丸める筋肉のつき方にあります。
指を丸める筋肉はふくらはぎから内ぶしの下を通過して足指の先に付いています。長母趾屈筋という名前です。
とても複雑なつき方をしていますが、内くるぶしの下を通るのが問題の原因によくなります。
足の指を丸めてポアントで練習しすぎると、内くるぶしの下のところで筋肉が骨に擦り付けられるように動きます。
筋肉を強く使えば使うほどこの摩擦は大きくなります。
内くるぶしの下の部分が痛くなるというのはバレエの怪我ではとても良くあるケースです。
その状態では大抵足裏が使われなさ過ぎてふくらはぎだけでルルベをすることになるので、ふくらはぎがパンパンに張っていることも多いです。
それでアキレス腱が痛いと言ってくる方もいます。（実際アキレス腱が悪いことはほぼないですけどね）
そんなアンバランスで立ち続ければ膝やら股関節やらが痛くもなってきたりします。
バランスを無理やりなんとかしようとして他の関節に負担をかけ過ぎてしまうからです。
この足裏の使えなさはバレエシューズのプリエの時から起こります。
ポアントを履くまえに是非この足指の丸まりをチェックしてみてください。痛くなってからだとめんどくさいですよ。
バレエにおいては指は丸めないよう注意してみてください。
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