こんにちは、新宿、横浜で活動しているバレエトレーニングディレクターの猪野です。
私は別に初台のスタジオで大人バレエアカデミーというバレエスタジオを運営しています。それが1周年を迎えることが出来ました。
私も元々ダンサーだった事も考えるとバレエ教師という立場になるのは不自然なことではないのですが、ずっとトレーナーだけでやろうとも考えていたので本当はバレエスタジオを開こうとは思ってませんでした。
なぜそれでバレエスタジオを開いたかと言えば、
本当はトレーニングで鍛えた所を意識してから普段の教室でバレエレッスンをしていく事で上達を早めたかったのですが、トレーニングに来てくれるクライアントの先生のほとんどとコンタクトが取れず上手く行かなかったのです。
取ろうとしても無視される事も多かったんです。
もちろん、すごく生徒の事を考えていて育成プランとトレーニングプランを電話で擦り合わせたりする事が出来た先生もいました、ごく少数ですが。
そうこうする内に、わざわざ先生に連絡を取ってトレーニングの擦り合わせをするという事が面倒になりました。人によっては外部の講習などが禁止で内緒で来てる人もいますし、労力の割に結果に結び付きませんでした。
そこでトレーニングで学んだ事を実際のレッスンで試せる場所を作るしかない、と思って作ったのが大人専門の大人バレエアカデミーなんです。
え?でも子供は見ないの?という事を思われたかもしれません。
別に子供の入会を断っている訳ではなかったりするのですが(実際来ませんが)、スタジオを経営する上で黒字化する必要があります。その為にはまず安定した収入基盤が必要だと考えました。
最初に自分でバレエスタジオを作る上で周りの地域にどのくらいバレエスタジオがあるかを調べました。そうしたら、バレエのクラスがあるフィットネスジムなどを含めて自転車で回れる範囲に29件ありました。
日本のバレエ教室の数は世界一と言われるだけのことはあります。
そこで勝ち目のある新規事業にする為にどの年齢層をターゲットにするかを考えましたが、これだけ少子高齢化と言われる状況で子供をターゲットにする経営上のメリットが考えつきませんでした。
日本のバレエを習っている人間は減少傾向にあり、2016年で36万人程。その中にあって50歳から70歳の大人のバレエを習う人は増加。他の年齢層は概ね人口変化と同じくらい。
そこを考えていくとやはり大人をターゲットにするのが合理的に思えました。
さらに「クラスとしてヴァリエーションが増加しパドゥドゥも増加傾向。」にあるそうです。
ヴァリエーションなどのクラスが増えているすると、それについて行けずに基礎の重要性に気がつく人間がそれなりにいると考えました。これはトレーニングを見ていても感じていた事です。
何より日本の人口規模を考えると0歳から19歳の人口は約2200万人。それに対し20歳から70歳までの人口は約9500万人。幅が広いので大人をターゲットにするとその人口は4倍以上です。どちらをターゲットにしたら生き残りやすいかは明白です。
さらに子供は小学校、中学校、高校、大学と数年置きの節目に一定数が辞めていきます。そうすると、経営維持のためまた小さい子を集めて何年後かに辞めての繰り返しになりやすいので収益の安定化がいつまでも計りにくいと考えました。
そして、これは個人的な経験則ですが私の周りでバレエ教師になりたいと考える人は多くの場合、自分の教室からプロを輩出したいという夢を持っていました。
そして、子供をターゲットにしてバレエ教室を開くものの生徒が足りず経営が上手くいかない為、仕方なく大人を教えることで採算を取るという流れになりがちな教室も結構みました。
本当は子供を教えたいのに経営の為に仕方なく大人を教えている教室が多くあるとしたら、大人に対して子供と同じように指導する内容に不満が溜まっている生徒さんは少なからず居るはずです。
そこできちんと大人を教える教室があれば、上手くいきやすいのではないかと考えたのです。
さらにスタジオの数としては個人経営が増える傾向にあり、その状態でさらに数が少ない子供の取り合いになります。プロを輩出するという点では既に結果を出している教室もあるわけで、生徒が本気であれば実績のない新しい教室よりもプロになれそうな方に通いたくなるはずです。
大人をターゲットにいた場合、プロを輩出する、みたいなわかりやすい実績は出すことができません。逆に言えば後発組に対する参入障壁は低くなります。その上で、大人が知りたいと思っている身体の使い方や解剖学などで疑問にきちんと答えられるスタジオならば勝てるはずだと考えました。
そして、そこまで勉強してわざわざ大人をターゲットにする教室なんか聞いたことがないし、私の真似をして教室をやろうとしてもかなり大変なので参入障壁も高くすることが出来ます。
そして、その後その考えは確信に変わりました。
あるバレエ関係のセミナーに参加した時の事です。そこではある大学の教授が普段研究している運動学の話からバレエにどう応用するかという内容でした。
その教授の先生はバレエの知識がないので、新国立バレエの元ソリストの方が「バレエの場合は。。。」みたいな感じで補足していくように進んでいきました。
そこで受講をしていたあるバレエの先生と思われる方が「バレエの場合は引き上げをするのですが…、」という質問を教授の先生にした時、
教授の先生が「引き上げって何をですか?」とそのバレエの先生に聞き返したのです。
すると、そのバレエの先生は「いや、バレエではお腹をこう引き上げるのですが…、」というような話をしたのですが、教授の先生は分かったような分からないような顔をして「ふーん。」と言っていたのです。
その会話を聞いて私は心の中で思ったのです。「なるほど、周りにどれだけバレエ教室があったとしてもこのレベルが相手なら勝てるな」と。
わざわざ何かを勉強する為にセミナーに参加するようなバレエ教師がこの程度のレベルならば、それさえやろうともしない人間相手で負ける理由がないと私は考えました。
私の周りはバレエに対して非常に勉強熱心な人間が多く、彼らと本気で勝負をしてそこまで勝ち目があるかというとかなり怪しいです。申し合わせてもないのに年に数回セミナーで顔を合わせる先生もいます。その上で既に教室ではプロなどを輩出しているのです。今の状態で彼らとの真っ向勝負は分が悪いです。
でも、もっと全体で見たバレエ界はそうでもないレベルの人間も多くいて、それらの人間と争うという事であれば後発でも勝てるだろうと踏みました。
まぁ、もちろんこんな参入障壁を簡単にぶち破ってくれる教室が沢山あれば日本のバレエ界としてはレベルがあげるわけで、そうなってくれると良いなとは思ってはいます。
そんな感じで上記の分析と、この一件で勝ち目を感じた私は基礎しかやらない大人専門のバレエスタジオを始める事を決めたのです。
大人専門のバレエスタジオとして、生徒さんの疑問に全て答えていくスタジオになってきたかなと自負しています。
これらもさらに収益基盤がしっかりしたスタジオとして安定させる事がまずは目標です。
ともあれ1周年は迎えることが出来ました。ここからさらに改善してもっと大きな事に挑戦できるスタジオにしていきます。
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趣味でも大人でも、バレエが上達する喜びを伝えたい!
大人バレエアカデミーはそんな想いで作ったバレエスタジオです。
こちらのスタジオはバレエを上達させるための基礎をメインとしたコンセプトで運営しておりますので、バレエの方だけでなく他のジャンルの為にバレエの基礎を学びたい方にもお使いいただけるスタジオです。
軸を作りたい、脚の使い方、腕の使い方を学びたいなどを学べるスタジオになっております。
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生徒さんの一人です。バレエの姿勢がとれるようになってきました。
大人バレエアカデミーの特徴は
解剖学的にも考えられたレッスン
体験レッスンは1000円
最大3回受講可能、
入会金は体験レッスンに来てその日の入会で実質無料、
他の教室との掛け持ち自由、
クラスの振替は無限に繰り越し、期限なし。
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