みなさん、こんにちは新宿、横浜で活動しているバレエトレーニングディレクターの猪野です。

最近ではようやくバレエでもエクササイズが浸透してきた感がありますが、

皆さんはエクササイズをしていますか？

特にプロを目指す子にとって正しいエクササイズは必須の習慣と言えると考えています。

もちろん趣味でやる人も大事ですよ。

趣味の人も踊れる時間を伸ばす事が出来ます。

その１番の理由としては怪我の予防です。

怪我をすればその間満足な練習はしにくくなりますし、精神的なストレスも無視できません。

しかし、今回のお話は自分の伸び代の確保の為にエクササイズが必要というお話です。

１０代の子供達はなかなかエクササイズの有用性を感じるのは難しいかもしれません。

怪我をした事がなければ、怪我の予防と言われてもピンと来なかったりしますし

何よりエクササイズをしなくてもレッスンを普通に受けていれば上達していく子も多いからです。

でも１０代の子たちがエクササイズをしなくても体が強くなるのは、

体が自然に成長するからです。

なので子供の内にバレエをしておくと、

体の成長と一緒にレッスンが出来るので上達に下駄を履いたような形で結果を出す事が出来ます。

当たり前の話といえば当たり前なんですが、

体の成長が子供にとって人生の最初に来てしまう故に

その後に自分の体が衰えて成長が失速していくことを想像することは

すごく難しいことなんです。

想像が出来る出来ないは別としてもエクササイズをする事で、

バレエ以外の体の使い方を学び、

筋肉をきちんと強くしておけば、

体の成長が止まった後でも上達の伸びしろを増やす事が出来ます。

プロを目指す子供達はどうしても心のどこかで

プロになることをゴールの一つと位置づけると思います。

ところが知っての通りプロになるというのはただのスタートで、

その後のプロ人生の中でどんな踊りが出来たかで

ダンサーとしての価値が決まっていきます。

長く過酷なリハーサル、

本番の連続、

失敗すれば役を下ろされる恐怖、

安い賃金、

日々ひどくなる体の痛み、

プロの世界は困難の連続です。

そんな厳しい状況に差し掛かるという18歳から20歳くらいのプロカンパニーに入団するその時期に、

丁度「体が成長する」という下駄を外される訳です。

子供の時のような回復力はもうないし、

レッスンをするだけで強くなったあの成長力ももうない。

そして、最大の問題点は18歳の時点ではそれをまだ知らない。

体がおかしくなってから気がつき始めるのです。

怖くないですか？

それでも自分と同じようにオーディションをくぐり抜けてきた猛者達（だいたい自分より上手い）と

張り合っていかないといけないのです。

確かにエクササイズって地味ですよ。

怪我の防止とか言われても、怪我してない時は有り難みがわからないし、

伸び代を感じているときに、

「そのうち伸び代がなくなるよ」と言われても、

何言ってるの？という感じかもしれません。

でも、エクササイズの習慣がないと本当にプロの世界で勝負出来なくなる時が来ます。

その時やり出しても間に合わない可能性が高いです。

やり方も洗練されてないし、

そもそも何をしていいのかもわからないです。

とりあえず腹筋してみる？

とかプロとしてはちょっとレベルが低すぎるでしょう。いや腹筋はしますけど。

もしあなたが本気でバレエを上手くなりたいという人であれば、

エクササイズはしましょう。

早く始めるほど有利です。

分からなければトレーナーに聞くのもいいですし、

最近は本なども充実しています。

例えば、佐藤愛の「出来てますか？」シリーズとか。

最近はオーストラリアバレエ団のツイッターでカフライズも紹介されてました。

いっぱいありますよ、是非、今すぐ行動してみてください。

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