こんにちは、新宿、横浜で活動しているバレエトレーニングディレクターの猪野です。

知ってる方も多いかと思いますが

私はバレエを始めたのが大人になってからなんです。

19才になりかけの18才から始めました。

18才とかいうのはプロの門を叩く年齢ですから

正直無茶な年齢から始めています。

実は私はチャコットのカルチャースクールから

バレエを習い始めました。

スタートが遅かったこともあり

週４、5回はレッスンに行っていました。

ある時、私はトゥールザンレールといわれる

空中で二回回る動きの習得に苦労していました。

男性が良くやる技の１つです。

なかなか出来るようにはならなかったのですが、

チャコットで出会った色々な先生方に

アドバイスをもらい、

他の生徒さんも私が習得に苦労していることを知っていたので

皆さんに暖かい目で見守られ、応援されながら

練習していました。

ある日のことです。

いつものようにある先生の元でレッスンを受けていました。

その先生のクラスは通常レッスンの終わりに

ポアントクラスがあったのですが、

みんながシューズを履き替える時間の間、

その先生が

「もし時間があるならみんなが靴を履いている間に練習していきなさい」

ということを言ってもらったので

他の方が履き替えをする間、

トゥールザンレールの練習をさせてもらいました。

ポアントが始まるところで練習を終え、外に出ると

すぐに受付の人に呼ばれました。

その人は怒ったような顔で

「ちょっと、猪野さん。あのようにレッスンが終わっても

いつまでも残って練習されるのは困ります。

他の生徒さんの迷惑になるので今後やらないようにしてください」

と、かなり強い口調で言われました。

私としては先生の許可を得て

というか先生の指示を受け

他の生徒さんがポアントを履き替える時間で

練習をしていたつもりだったので

理不尽さを感じはしましたが、

そこは従うしかありませんでした。

もちろん、チャコットはスタジオとしてのルールを

私に注意しただけなので別にそれが悪いわけではないのです。

ただ、この時言われた言葉は

私にとってまるで努力することを否定されるような

揺さぶりを心に与えました。

努力して成果が出ないのは確かにキツイです。

でも努力そのものを否定されるというのは

存在否定にも近い、別次元の辛さがあったことを

今でも鮮明におぼえています。

なので私はその経験から

頑張る人は出来る限り応援していくことを

心に決めています。

頑張りたい人が当たり前に頑張れるように

トレーニングのスタジオや

大人のバレエスタジオを作りました。

特に趣味の大人の人は財布からやたらとお金を取られる割に

不遇な扱いをされることが多いので

それを見るとどうしても

昔にあったこの出来事を思い出すのです。

私は本当に努力をしたい人は

子供でも大人でも応援したいと思っています。

そこにレベルは関係ないです。

もし、本気で頑張りたいと思っているかたは

是非トレーニングでもレッスンでも

一度お越しください。

限られた時間ではありますが、

この中で私の知る全てを提供したいと思っています。

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