自分からバレエをとったら何が残る?

こんにちは、新宿、横浜で活動している
バレエトレーニングディレクターの猪野です

バレエでプロを目指している人は
小さい頃からバレエ漬けであることが多く
他の子供達が遊んでいる時に
レッスンに行く、というのは
日常的な光景です

レッスンはしないと上手くなりませんが
この日本という国はどうしても、
いや、他の国でもありますけど
量を増やせば上手くなる
という誤解に支配されがちです

過ぎたるは及ばざるが如し
という言葉があるように

振り付けに集中も出来ない疲労度で
数だけこなしても脚が太くなるだけです

そんな状態でレッスンを続けると
プロになれる、なれないは関係なく
いくつか問題が出て来ます

私が最も危惧する問題のひとつに

「私、バレエ以外に何もない」

というものがあります

バレエばかりやり過ぎて
世の中の事を何も知らない
というのが実際あります

バレエはあくまでも
人生の一部です
バレリーナになりたいわけですから
そこに最重点を置くのは当然です

でも、自分からバレエを引き算すると
0になる
ではマズイのです

バレエ以外のことも
少し知っておいてください

何を?って
普通に友達と遊んだり
バレエ以外にも出来ることは沢山あります

それにそういうことをしてないと
表現することがなくなってしまう
と、思うのです

表現て自分の中から出てくるものです
表現のための材料をいれる必要があるわけです
それで大事になるのが
バレエ以外の普通の生活です

なぜならバレエの中で表現するべき人間は
普通の人生を生きてる人間だからです

普通の勉強だって大事です

役を理解するためには国語の力が大事ですし
踊りを順序立てて組み立てるためには数学が有効です
そして、踊りのために音楽は絶対に勉強してください

音の取り方一つとっても
違いが物凄く出ますから

ちなみにこれわかりますか?
同じ6拍です
踊りにするとどう変わるでしょうか?

レッスンは是非、頑張ってください
でもそれだけの人間には
ならないでくださいね

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  • ABOUT

    猪野 恵司 -Keiji Ino-

    バレエトレーニングディレクター
    プロフィール詳細

    カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で機能解剖学を学ぶ。
    大学卒業と同時にサクラメントバレエ団でプロダンサーとして活躍。退団後はバレエ専門のパーソナルトレーナーとして活動している。