80歳の記念に、ポワントを履いて踊りたい

越川裕子さん(70代)

 私は72歳でバレエを始めました。以前からチュチュやレースなど、クラシックバレエの世界への憧れもあったのですが、一歩を踏み出せなかったんです。長年、水泳をしていたスポーツジムにバレエクラスがあって、ずっと気になっていたので、思い切って参加してみることにしました。
 ところが、ジムのバレエはレベルが高くて、基礎ができていない私には難しすぎて、ついていけませんでした。どうしても上手になりたいと思って、バレエ教室にも行ってみたのですが、やはりここでもついていけず。そのころ、私は数をやれば上手になると思っていたんですね。でも、バレエはそんなものではないということが、わかってきました。

一つひとつ疑問がとけていくスタジオ

 どんなことを学ぶにも基礎が大切ですよね。上手になるには基礎からやるしかないと思って、バレエの基礎を教えてくれるスタジオを探し始めました。いろいろなところに体験レッスンに行ってみたのですが、私の希望にあったスタジオに出会うことはできませんでした。スタジオ探しに2年くらい費やした末に、ようやくたどり着いたのが、大人バレエアカデミーです。インターネットで見つけたときには、「これだ!」と思いました。それまで「アンディオールは、床屋のクルクル回るネオンサインだ」とかいう説明をされて、訳が分かりませんでした。ここでは先生が何をどうすればよいのかを丁寧に教えてくれるので、それまで疑問に思っていたいろいろなことが、わかるようになってきました。

私はまだ階段を上っている途中

 先日、レッスンで、先生から「お腹が使えるようになってきましたね」と言っていただき、帰り道、ルンルン気分で帰りました。そのひとことだけで、「よし、がんばるぞ」と思えるんです。
 年齢を重ねると、身体は衰えていくし、できなくなることばかりなのに、何かができるようになって、しかもそれを褒めていただけることは、本当にうれしいです。ときには、「他の人ができているのに、なんで私はできないんだろう」と落ち込むこともあります。でも、70歳を過ぎてからゼロから始めたバレエです。スタートが遅かったのだし、まだ階段を上っている途中なのですから、他の人たちのように努力して頑張ろうと思います。

正しい努力の仕方を教えてくれるから頑張れる

 レッスンに行く前には、頭の先から足の爪先までボールなどを使ってコンディショニングを欠かしません。身体を整えてから、今度は腹筋、背筋、スクワット…。だいたい2時間くらいは家で準備をします。大人バレエアカデミーでは、家でどんなことをすればよいのかも教えてもらえます。間違った努力はいくらしても仕方ありませんが、自分には何が必要なのか、正しい努力の仕方を教えてもらえるので、頑張りがいがあります。いま本当にバレエが楽しくて仕方ないんです。

迷っていないで、早く始めましょう

 もしも、バレエを始めるかどうか迷っている人がいたら、時間がもったいないから、早く始めましょう、と言いたいです。身体が硬いから無理だなんて思わなくていいんです。このスタジオでは、身体に負担がかかるようなことを無理してさせるようなことはありません。身体が硬ければ、硬いなりのバレエを教えてくれる。
 レッスンを続けていくと、姿勢もよくなるし、人生に目標があるって、とても楽しいことです。いま、バレエが楽しくて仕方ない。レッスンに参加するたびに、新しい発見があって、毎日お土産をもらって帰るような感じです。
 あと1年で80歳。ちょうどその年に、もう一つ通っているバレエスタジオの発表会があるんです。そこで、ポワントを履いて踊りたい。身体が続く限り、挑戦し続けていきたいと思います。

 

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