生徒さんの声 – 榊原裕子さん（60代）

できないからと諦める気持ちにさせないスタジオに出会えた

榊原裕子さん（60代）

　長年、仕事だけの毎日を送ってきたのですが、ある日、娘が「こんなのいいんじゃない？」と言って、近所にできたバレエスタジオのチラシを持ってきたんです。このとき、すでに５０代。私は体が柔らかくないので、スタジオに電話で聞いてみると、「ぜんぜん気にせず来てください」と言ってくれました。実際に行ってみると似たような年代の人ばかりだったので、安心して週に１度のペースで通い始めました。

できないと、すごく落ち込んでしまい…。

　1年ほど通ううちに、もっとちゃんとやってみたいと思うようになり、有名バレエ団出身の先生が経営するバレエスタジオに２～３年通いました。でも、難しすぎてできないことだらけでした。私はできないとすごく落ち込んでしまうんです。先生は、出来ても出来なくてもいい、という感じだったのですが、できていないことは自分でよくわかります。でも、どうしたらいいかを聞くこともできないまま、毎回のレッスンが終わってしまい、なかなか上達せずに戸惑っていることを解決したいと考えるようになりました。そこで出会ったのが大人バレエアカデミーでした。

きちんと理解できると、動けるようになる

　ここでは、きちんと段階を追ってできることを増やしていく方針で、質問すれば自分にあった切り口で筋道を立てて教えてもらえます。私は見たものをそのまま情報として取り込むのが苦手なので、納得のいく説明に出会うと、もっと追及したくなり、それが頭の中でまとまってくると、身体が動けるようになる。動けるようになるまで、とても時間がかかって、何かひとつひっかかると、そこで考えてしまう。きちんと理解できて、自分の中にストンと落ちてくると、アタフタしないでレッスンできるようになってきました。

研修をベースに先生の個性が生かされているスタジオ

　ここは、先生の個性が生かされているスタジオだと思います。きちんとした研修をベースにした上で、各先生がそれぞれの生徒に伝えたいことを伝えてくれる。私は週２回のペースで通っていて、何人かの先生のレッスンを受けましたが、考え方に統一感がありながら、先生によって新しい発見がある。その中で自分が選んでレッスンを受ける楽しみがあります。生徒一人ひとりの到達度に応じて言葉をかけて下さる。できないからと諦める気持ちにさせないスタジオだと思います。また、基礎だけに立ち止まるのではなく、もう少し先に行きたいという希望にも応え、新しいクラスも増えてきました。これからもどんどん発展していくスタジオだと思います。

疲労からのリカバリーが早くなり、アンチエイジングにも

　レッスンは、帰りの電車で居眠りしてしまうほど疲れますが、仕事の疲れとはぜんぜん違います。純粋にきちんと体を使ったあとの疲れはリカバリーが早いんですよね。以前より、元気になったと思います。姿勢がよくなってきましたし、体重も維持できています。食事もたんぱく質をしっかりとるなど、栄養のバランスを考えるようになりました。バレエを続けてきたことで、健康も維持できていますし、アンチエイジングにも役に立っています。私の生活の中心といえるほど、バレエは大切な存在です。

センターで全身の伸びやかさを伝えられるように

　バレエでの当面の目標は、淡々とバーレッスンを続け、センターでは余裕をもって全身の伸びやかさを人に伝えられるようになることです。すぐに飛躍的に伸びることはなくても、諦めず、今やっていることをしっかりやりたい。必死になって鏡の中のできない自分を見るのではなく、音の中にはまって、ちゃんと自分のものとして動きたい。シンプルな振り付けも音をよく感じ、より表現力を高め、美しく踊れるようになっていきたいと思っています。