こんにちは、西新宿、銀座、池袋、錦糸町、芝、浜松町、横浜、大阪梅田で
運営する大人バレエアカデミー、
バレエトレーニングディレクターの猪野です。
6月から浜松町スタジオがプレオープンしております!
これから先生の採用次第で増やしていく予定です。
さて、バレエを本気でやるとなるとそれなりにお金がかかります。週2回の趣味程度であれば常識的な金額で収まりますが、プロを目指すとなるとだいぶ変わります。
今回はプロになるにはどのくらいのお金が必要なのか、そしてプロになった後も必要になるという夢も希望もない内容でお送りします。
「バレリーナになるための費用」の総額は、地域やレベル、個人の進路 によって異なりますが、日本国内でプロのバレリーナを目指す場合、総額で1,000万円〜3,000万円以上かかるのが一般的です。以下に、その内訳をまとめております。あくまでもプロを目指したときの目安です。
🔹1. 子ども時代(3歳〜小学校)
費用項目 | 概要 | 年間費用目安 |
---|---|---|
月謝 | バレエ教室(月4回〜24回)(プライベートなども含む) | 年間15万〜80万円 |
発表会費用 | 年1〜2回の発表会、衣装代など | 10万〜50万円/回 |
トウシューズ・レッスン着等 | 消耗品(シューズ・レオタード等) | 年間5万〜10万円 |
🔸合計(10年間):約300万〜1,000万円
🔹2. 中高生(専門進学・コンクール参加)
費用項目 | 概要 | 年間費用目安 |
---|---|---|
専門スタジオのレッスン料 | 週5〜6回の専門レッスン(プライベートなども含む) | 年間60万〜150万円 |
コンクール出場 | 国内外のコンクール参加費・交通費・衣装費 | 年間30万〜100万円以上 |
プライベートレッスン | コンクール前の個別指導などを別途、先生への謎のお礼や振付依頼料 | 年間20万〜50万円 |
トウシューズ・備品等 | 消耗品の増加 | 年間10万〜40万円 |
🔸合計(6年間):約600万〜1,200万円
🔹3. 海外バレエ学校留学
費用項目 | 概要 | 年間費用目安 |
---|---|---|
授業料 | 名門校で年間150万〜300万円 | |
寮費・生活費 | 現地での住居・食事・交通費など | 年間100万〜200万円 |
渡航費・ビザ申請等 | 渡航・保険・更新手続き等 | 年間20万〜40万円 |
🔸合計(2〜3年):約500万〜900万円
🔹4. プロデビュー以降の費用(+団費)
費用項目 | 概要 | 年間費用目安 |
---|---|---|
団費(所属バレエ団) | 月1万〜5万円程度(※払う側) | 年間12万〜60万円 |
レッスン代 | 団に所属していても別途オープンクラスに行くこともある | 年間0〜20万円 |
衣装・メンテナンス等 | トウシューズ、マッサージ、整体、パーソナルなど | 年間20万〜50万円 |
🔸数年続けると:さらに30万〜300万円以上
🔻総額まとめ
フェーズ | 金額目安 |
---|---|
子ども〜高校 | 約1,000万〜2,000万円 |
海外留学(任意) | 約500万〜900万円 |
プロ以降の維持費 | 年間数十万〜 |
👉 最小でも約1,000万円、留学や専門性を高めると
👉 2,000万〜3,000万円を超えるケースも一般的です。
🎯結論:信じれば夢は叶うほど甘くはない、それが今のバレエ界
これだけの費用が必要な現実を前に、「才能と努力があれば誰でもなれる」と言うのはあまりに無責任です。だからこそ、
・公共支援の拡充
・バレエ教育と職業の橋渡し制度の整備
・団費制度の廃止
何よりバレエ団経営陣の改革も必要です。
経済的なことだけ考えれば、全くもって割りに合わない投資をお子さんに託すことになりますが
そこは子供に幸せになってほしいという無償の愛以外で応援するしかないという構図になります。
とはいえ、無事にバレリーナになれた後もお金の問題は付きまといますし、
例えば音楽家と違って明確に引退が早く来るのでセカンドキャリアも大切です。
夢を追うのは素敵です。
でも親御さんはきちんと冷静に経済も見てあげていただきたいと思います。