こんにちは、大人バレエアカデミーの猪野です。

 

大人のバレエを頑張っている方で

なぜか上手くならないとお悩みの相談を受けます。

 

10年やれば上手くなると思っていたけど

5年経ったけど、ここからあと5年したら上手くなれるとは思えなくなってきた

という相談です。

 

ここの視点はかなり重要で、

多くのバレエ教師が教えてくれない部分でもあります。

 

実際に出来てる感じはしないのに

先生からは「大丈夫ですよ、出来てますよ、趣味ですしね」

とか言われて本当に前に進んでいるのかわからなくなるわけです。

 

バレエの場合、例えるなら楽器を使う音楽に似ている所があって

例えば、ピアノの場合、

鍵盤を押せばとりあえずそれに対応した音は出ますよね。

 

でもこれが調律されていないピアノだったら

ドを押しているのにレに近いような音になっていたりして

使い物にならないわけです。

 

その調律されていないピアノを使わせたら

プロのピアニストでも実力は出せません。

 

バレエでいうとピアノに当たる部分が

自分の身体なんです。

 

つまりどんなにバレエの技術を磨いたとしても

身体がバレエを踊る為に調律されていなかったら

満足のいく踊りは出来るわけないのです。

 

ピアノは基本的にプロの調律師さんが整えてくれています。

だから、音自体はちゃんと出ます。

 

でもバレエの場合はそうもいかなくて

調律してない身体で頑張っても

いい動きにならないのは当然と言えば当然です。

 

そこにただ10年という時間をかけても満足できるものには

どうしてもならないのです。

 

 

そこで大切にしないといけないのが

バレエの基礎的な動きです。

 

バレエが要求するように真っすぐに立ち

上半身をブレないようにしながら

プリエやタンデュを行い

自分の身体の調子を見つめながら整え踊っていくことが重要です。

 

脚が上がるとか、飛べる、回れるというのは

もっと後の話でその前に見つめるべきことが

ありますよ。というのが

10年という覚悟をもってバレエを始める方に

伝えたいことであります。

 

もしかしたら「今更そんな」と思うかもしれませんが

欲しいものが調律された身体の先にあるものなら

「今こそ」ということで基礎を見つめてみてはいかがでしょうか

 

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