こんにちは、大人のバレエの上達を応援する

大人バレエアカデミーの猪野です。

バレエに限った話でもないのですが

芸術関係の、特に舞台を使う分野は

お金が上手く回っていない現状が見られます。

 

なぜそんなことが起こるのかと結論を言えば

運営する人間がお金や経営の勉強をしていないからです。

 

 

バレエ団を見てみても

その理事などに座っている人間はバレエの専門家です。

過去にそのバレエ団に貢献した人間がなりやすいようです。

つまり多くの場合、ダンサーとしてある程度優秀であった人間です。

バレエには詳しいですが、ただそれだけです。

 

言葉を変えると経営や運営は素人です。

お金やマーケティングや集客の勉強もしていません。

 

そんな人間たちがバレエ団を舵を切るので

ひどい目に合うのは現場のダンサーです。

実際のところバレエ団に所属するダンサーの51パーセントは

年収が100万円を切ります。

 

でも、そんな頭の悪い団体がなぜ生き残るのかというと

所属するダンサーたちから1万円から3万円程度の団費を

毎月徴収しているからです。

 

例えば、東京シティバレエ団は団費による収入が

年間で2600万円あります。

 

公演収入と入場料収入の合計が1億4000万円ほど

それに対して国からの助成金が1億8000万円弱

それで、売り上げより高額を補助金でもらっていて

赤字です。

 

確かに公益財団法人は社会に益を広げるということを

優先させるため、収支がトントンか、少し赤字を求められるところがあります。

とはいえ、

さすがに経営下手過ぎませんか・・・・?

いわゆる会社なら社員であるダンサーから逆に2600万円お金もらって

国から1億8000万円補助してもらって

そこまで下駄を履かせてもらって、赤字って

 

団費がなければ3000万円の赤字です。

私には団費を取ることが社会通念上どう考えても

社会の公益にはならないと思うので

せめて団費を取らないという方針にするならば

現時点で3000万円の利益くらいは出しておかないと

現場のダンサーが貧乏くじを引き続けるわけですが

それを改善する気はバレエ団にはないようです。

その能力もないわけですが

 

さらに、ダンサーを食べることができないから

外に働きに出ますよね。

そこで、発表会の出演などの仕事が来たとします。

バレエ団と違って発表会に呼んでくれるような方は

きちんと報酬を払ってくれる方が多いです。

 

それで、それを収入の柱にしているダンサーがいるのは

当然ですよね?

でも、それをバレエ団では

「発表会屋さん」と影口言ってたりするんです。

 

なんかため息が出てきます。

これが今のバレエ界の現状だったりします。

 

なので私は微力ながら

バレエで食べていける人間を増やしていくために

このスタジオを運営しています。

 

もちろん、それは来てくれる生徒さんが

バレエを習いに来てくれて

払ってもらう月謝以上の価値を

スタジオが提供することで

スタジオ、先生、生徒さん全員がもう少しいい状態で

バレエに関わることができます。

 

それが広がっていくのが私の願いです。

 

その為にはバレエ団の経営陣は勉強するか

経営のプロをいれるしか選択はないのです

そう考えると谷バレエ団はまだマシな気もしますが

全くは足りてはないですよね。

 

 

 

 

 

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