んにちは、東京、横浜、大阪梅田で運営する大人バレエアカデミー
バレエトレーニングディレクターの猪野です。
バレエの指導において、見本を見せることは重要です。
しかし、それだけでは生徒の上達にはつながらないのです
見せるだけでは伝わらない
経験豊富な先生ほど、美しいデモンストレーションを見せることができます。
しかし、生徒さんに必要なのは「どうすればその動きができるのか」
という具体的な指導です。
ただ見本を見せるだけでは、
- 生徒は動きを真似するだけになり、根本的な理解が深まらない
- 自分の体でどう動かすかを考える機会を失う
- 先生のパフォーマンスに見とれて終わってしまう
- そもそもいい見本ならネットに転がっているから教室に来る意味がない
結果として、生徒はその場ではなんとなく動けるように感じても、
実際には基礎が身についていないため、上達が遅くなります。
見せることと教えることの違い
先生自身が見本を見せることは大切ですが、それを「指導」だと誤解している場合が多くあります。
本来、指導とは以下のような要素を含むべきです。
-
説明する
どう体を使うのか、どのタイミングで重心を移動するのか等を言葉で伝える。 -
修正する
生徒の動きを観察し、どこが間違っているのかを指摘し、改善策を示す。 -
体験させる
ただ見るだけでなく、実際に生徒自身で動いて、感覚を掴ませる。
レッスンにパフォーマンスを入れることの落とし穴
先生が見せることで生徒のモチベーションが上がることはあります。
しかし、それが過剰になると、先生自身が主役になってしまい、
生徒の成長が置き去りにされることがあります。
パフォーマンスを交えたレッスン全てが悪いということではありません。
ただ、それを指導の中心にしてしまうと、
生徒は「見て楽しむ」だけになり、自ら考えて練習する機会を失います。
指導の本質とは
バレエの先生の役割は、見せ物をすることではなく、
生徒の成長を導くことです。単に見せるだけでなく、
- 言葉でしっかり説明する(なるべく短く)
- 生徒自身に考えさせる
- 具体的な修正を加える
こうした要素を大切にすることで、初めて本当の上達へとつながります。
見せることに頼りすぎるのではなく、どうすれば生徒が本当に理解し、
成長できるのかを考えた指導を心がけるべきだと
大人バレエアカデミーでは考えています。
もちろん、先生のデモンストレーションを近くで見ることが目的であれば
そういう教室に行くのは意味があります。
しかし、大人バレエアカデミーでは基礎学んで上達するということを
1番の目的としております。
上達の為には基礎が大切
そんな当たり前のことをしっかりレッスンでやっていきたい方は
是非体験レッスンにお越しください。