こんにちは。

大人バレエアカデミー、

バレエトレーニングディレクターの猪野です。

今回は、大人バレエの生徒さんからよくいただくご相談にお答えします。


「前ももが張ってつらいです…」その原因、誤解していませんか?

踊っていると前ももがパンパンに張ってしまう。

「前ももを使わないようにすればいいんですか?」と質問を受けることが多くあります。

でも、最初にお伝えしておきたいのは――

前もも(大腿四頭筋)は絶対に使います。使わないでバレエを踊ることは不可能です。

これは解剖学的にもそうですし、バレエのメソッドにも明記されています。

つまり、「前ももを使う=悪」ではないのです。

問題は「なぜ前ももにばかり負担が集中してしまうのか」。

これを理解することが、バレエの上達にもつながります。


前ももが張ってしまう3つの主な原因

① 骨盤のアライメントが崩れている

特に反り腰を直そうとして骨盤を後傾させすぎると、逆に前ももが張りやすくなります。

このように「立っているだけでもコントロールが効かない」状態では、踊りの中での姿勢は崩れて当然です。

まずは正しく骨盤をコントロールできる状態を目指しましょう。

骨盤が安定すれば、前ももの過緊張も自然と減っていきます。


② 脚の筋力・スタミナが不足している

意外に思われるかもしれませんが、脚が弱いほど前ももが張りやすくなります。

筋肉は、縮んでいる状態の方が“休める”ため、疲れているとどんどん縮もうとします。

つまり、前ももが常に縮んで「張っている感じ」がするのは、脚が疲れている証拠。

解決策は「脚をリラックスさせる」のではなく、しっかり鍛えることです。

前ももを含め、脚全体の筋力と持久力を高めることで、バランスの良い使い方ができるようになります。


③ 上半身の筋力不足(特に体幹と腕)

バレエでは「脚を細く長く使いたい!」と思っても、上半身が弱いと脚が無理して頑張ることになります。

特に、腕立て伏せが1回もできない方は要注意。

重力を支える力が足りないと、上体の安定を前ももで代償しようとする動きが出てしまいます。

上半身(体幹・肩周り)を強化することで、脚の負担を減らすことができ、前ももも張りづらくなります。


まとめ:前ももは悪者じゃない

前ももが張るのは「前ももが悪い」のではありません。

それ以外の部分――骨盤・脚・上半身のバランスが取れていないから、前ももが“代わりに”頑張ってくれているのです。

大人バレエアカデミーでは、こうした身体の使い方や筋力のバランスに着目したレッスンを行っています。

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