こんにちは、大人バレエアカデミーの猪野です。

明けましておめでとうございます。

今年も大人な方のバレエ上達のために頑張ります。

さて、

踊りを上達させる喜びというのは何事にも代えがたいものですが、

何の為に上達させるかと言えば

本来は「人に見せるため」というのがバレエにおける哲学です。

 

それ故にダンサーは花であり、

観客は花を見るために劇場に足を運びます。

 

 

ダンサーを花とするならばバレエ教師は何でしょうか?

バレエ教師は土です。

花を育てる為にできるだけ質のいい土であることを追求するのが教師の役割です。

 

土である教師たちからたくさんのものを吸収し、

ダンサーである花は育ち人々を魅了します。

 

花は土から栄養を自身で吸い上げて成長します。

いい土であることは非常に重要ですが、

花は自分で勝手に育ちます。

(タイトルの写真のように花が優秀過ぎるとありえない土でも育つことがあります。)

 

土は花の養分になることこそが役割で、

花と同様の自己主張をされると

それを見ている人は正直興ざめです。

 

バレエ教師は土であることを自分で選択したわけですから、

そこは謙虚にプロとしての「養分にされる」を全うするのが

本懐であると私は考えています。

 

花になりそこねた人間が

今度は土として自分の有用性を主張しがちなこのバレエ界ですが、

どんな世界でも自分のあるべき役割を勘違いした人間は

応援されることが難しくなります。

 

応援されなくなるとまた無駄に主張をしたくなりますが、

多分うまくはいかないでしょう。

 

日本には師匠と弟子という考え方があるので、

つい偉ぶっている土が多いですが、

もう少し謙虚になる必要があって、

花が自分で勝手に育っていった事実を土は忘れてはいけません。

 

教え方など勉強するのは土として大切ですが

まずは最初に土としての在り方を正しく認識しないと

どんな勉強も無駄になりかねないと考えています。

 

かくいう私自身も土であります。

大人の方の上達のため謙虚に裏方として頑張ります。

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