こんにちは、大人バレエの上達をサポートしている
大人バレエアカデミーの猪野です。
皆さんは何か新しいことを始めて、
色々なことが知識として入ってくると
「私って才能あるかも?」
とか勘違いした経験はありませんか?
これは認知の歪みで
ダニングクルーガー効果といいます。
初心者ほど自分の技能に対して自分の能力を正確に測れず
さらに他人の有能性も理解できないため自信過剰になりやすく
それに対して上級者はある程度自分ができることを認識するが
上には上がいることをわかっているので謙虚や
自分に過小評価をしやすいという傾向です。
人間にはこういう傾向があるので
バレエ教師歴が異様に長くて自信満々な教師を
あまり信用していません。
教室を主宰なんかしているとイエスマンばかりが
周りに集まってきます。
そこでつけた自信が本当に実力に裏打ちされたものなのか
正直、なかなかわかりません。
でも、長年教えてくれば自分よりも能力の高い人間に会うことはあるはずで
それを繰り返す度に謙虚にはなりそうですが
実際のところ自分より有能そうな教師にわざわざ教わりに行くことを
ほとんどの人間はしないのでハリボテの自信なのではないかと
教師の採用には常に疑いをもっています。
高い確率の地雷としては、第一声が
「私、バレエ教師をやって30年です」
という年数を強調した言葉から入る人は
私の経験上すべてハズレでした。
特に勉強もしてないのに
無駄に凝り固まった指導法が癖になっているので
新しいことを吸収しないですし、
場合によっては今まですべての指導を否定された気分になるそうなので
まあ、救いようがない感じになります。
よく自信がないことを悪く言う風潮がありますが
あれは当てにならないと私は考えています。
本当に有能な人間は自分のやっていることに常に疑いをもっていて
もしかしたら間違っているかもしれない
という考えをしています。
それは逆に言えば、間違いと気が付けばすぐに直せるということで
より良い指導のために改善を続けているということでもあります。
そんな状態ですから、優秀な教師は自信満々になることはあまりなく
でも自分に出来ることと出来ないことを
かなり明確に認識しているという印象です。
教師を探すうえでも謙虚がみられる人間を探してみると
いい先生が見つかりやすいかもしれません。
たまに、卑屈なだけな奴がいますので、
それはお気を付けて