こんにちは。
大人バレエアカデミー
バレエトレーニングディレクターの猪野恵司です。
バレエに限らず、運動やトレーニングにおいて
「やればやるほど上達する」と信じている方は少なくありません。
その考え方自体は、決して間違っていません。
しかし、それだけでは“50点”です。
人の体は「休んでいるとき」に強くなる
実は、私たちの体が本当に成長・回復・強化されているのは
トレーニング中ではなく、休んでいるときなのです。
レッスンやトレーニングで体を追い込むと、筋肉や神経系に負荷がかかります。
すると体は「次はもっと楽に動けるようにしよう」と、自動的に回復+適応を始めます。
これが、いわゆる「超回復」です。
つまり、負荷 → 回復 → 少し強くなる
というサイクルが、体づくりの基本となるのです。
回復を無視すると、怪我のリスクが上がる
このサイクルの途中、回復が不十分なうちに再び体を酷使してしまうとどうなるか。
体は強くなるどころか、逆にどんどん弱っていき、怪我の原因にもなります。
特に大人からバレエを始めた方は、
若い頃とは違い、回復に時間がかかる傾向があります。
だからこそ、自分の体の声をよく聞き、
「疲れたら、迷わず休む」ことが、上達の近道になるのです。
プロでも休む。だからあなたも休んでいい
これはアマチュアに限った話ではありません。
プロのダンサーたちでさえ、ハードなレッスンのあとには
しっかりと休養とリカバリーを取り入れています。
無理を重ねて身体を壊してしまっては、本末転倒です。
健康な体があってこそ、バレエは長く楽しく続けられます。
まとめ:休むことも「練習」です
「もっと練習しなきゃ」と頑張りすぎている方へ。
休むことも練習のうちです。
適切な負荷 → 適切な回復 → 少し成長
このサイクルを意識することで、
あなたの体はしなやかに、そして確実に強くなっていきます。
大人のバレエライフを長く楽しむためにも、ぜひ「休む勇気」も持ってくださいね。