こんにちは、大人の上達をサポートしている
大人バレエアカデミーの猪野です。
息を止めて踊らないほうがいいと言われています
当たり前といえば当たり前ですが
今回はエネルギーの観点から考えてみたいと思います。
ちょっと難しいのですができるだけ簡単にします。
人間の運動におけるエネルギー生産機構は3つあります。
1つ目が酸素いらなくてめっちゃすごいパワーを出すけど10秒持たないやつ
2つ目が酸素いらなくてそこそこ強いエネルギーを出すけど30秒でなくなるやつ
3つ目がエネルギーは弱いけど息をしてればほぼ無限のやつ
エネルギーはこの3種類のどれかを使って人間は運動をしています。
ここで問題になるのは上をみてわかる通り
息をしてないと人間のエネルギーは30~40秒で尽きる
ということです。
エネルギーが尽きた時の人間は
もはや根性で何とかなるレベルではなく
運動が停止します。
ヴァリエーションはだいたいは1分くらいはあるので
エネルギー的に息を止めるともう踊れません。
どう頑張っても足りません。
何か大きな動き例えばジャンプなんかがたくさん入ると
その瞬間に息を止めがちです。
一番パワーを出すエネルギーのやつが10秒しか持たないことを考えると
ジャンプの度に0.5秒息を止めて20回飛んだらもう、それで尽きます。
多少は息をするので、そこまで極端にはいかないにしても
踊っている最中は辛くて仕方ないわけです。
よく発表会前に
「自分は体力がないから体力作りにマラソンとかやってみようかと思ってます」
という相談をされますが、マラソンの前に
とりあえず踊りながら息をしてください。
発表会に出るというレベルでの大体の体力問題は
大体は息をすれば解決します。
踊って体力が持たないという方は
踊っているときの自分の呼吸に注目してください。
びっくりするくらい止まっているはずです。