こんにちは、大人バレエアカデミー™、バレエトレーニングディレクターの猪野です。

 

バレエは芸術として認識されてますが、

私がいつも何となく感じていることがあります。

 

自分たちがやっていることが芸術だと発言している人間て

なんだか自分たちを高尚なものだとか勘違いしている節を感じませんか?

 

文化の最高峰に自分たちは位置している、みたいな驕りです。

 

それでいて日本のバレエは食べることが出来ないので、

いろいろな手段でお金を稼ごうとするわけです。

 

そんな世界にいるので発表会に出るダンサーも多いです。

さて、

発表会に出て生活しているダンサーが何て呼ばれているかご存じでしょうか?

 

発表会ダンサーって言われるんです。

バレエ団にいるよりも発表会に出た方がお金がもらえることを

なぜかやたらに下に見るのです。

 

さらに、バレエ団の中核にいる人も

「お金がほしいなら、バレエ団ではなく発表会でもやればいい」

みたいな発言を平気でするわけです。

 

バレエ団の活動こそ芸術でプロフェッショナルであり

発表会はそうではないという考えです

 

その根底では、お金が簡単に稼げる仕事は芸術ではない

みたいな思想が見え隠れしています。

 

その前提で日本のバレエ団を観察してみると

ほとんどの団体がお金にこまっているわけです。

 

自分たちがお金を稼げない言い訳で

「お金にために踊っているんじゃない」

なんて言っていたらお金に嫌われるのも当然です。

 

バレエの人間にはあまり理解されないですが、

実はお金を稼ぐというのはそこまで難しいものではないのです。

 

この社会では誰かが何かに困っていて、

それを助けることができるとお金が発生していい仕組みになっています。

 

なので、自分にできることを見極めて、

それが出来ない他人のためにそれをやってあげれば

お金はそこまで難しくなく稼げるものなんです。

これが、商取引の基本です。

 

バレエ団がお金を稼げないのであれば、

それは必要とされてないからで

最近炎上していたティモシーさんが言っていた

あんな業界で働きたくない、という気持ちは正直わかります。

 

稼げないバレエ団て終わってんな、と思うところですが

今回の本題はその先です。

 

多くのみなさんはお金を稼ぎたいと思うことでしょう。

そして、お金を稼ぐことが大変だと思っている人も多いでしょう。

でも、お金を稼ぐよりも何倍も難しいことが

稼いだ先にあることをご存じでしょうか?

 

意外に思うかもしれませんが

お金が本当に難しいのは、どう稼ぐかではないんです。

どうやって使うか、なんです。

 

多くのは人は使うのなんて簡単じゃん、と思うことでしょう。

店で欲しいものを手にして、レジに持っていけばいいじゃない、と。

 

そうじゃないんです。そういう話ではないのです。

 

みなさんも折角お金を使うなら最高に価値があることに使いたいと思いませんか?

 

お金を使う上で、何が難しいかって、今あるお金をどうやったら最大の価値で使えるか、

ここに最大の難しさがあるのです。

 

例えば、悪い使い方だと、入った給料を握りしめて競馬場に行き

当たれば倍、負ければゼロ、みたいなことです。

これって、得しているのは競馬場だけですよね。

 

良い使い方だと、医者になるために学費を払い

その後、多くの命を救った。

こうなれば、その学費はすごく意味のあったものとなります。

 

2000万円競馬で使うのと、2000万円を学費に使うのだと

どちらのお金に価値があると言えるでしょうか。

明白ですよね。学費です。

 

さらに言うなら、国境なき医師団などに寄付をしてそのお金で買った薬などで

多くの人が救われたとしたらどうでしょうか。

その救われた人がさらに多くの別の人を助けるとなれば

世界全体で見た時のその寄付したお金の価値は何倍にもになったと言えるでしょう。

 

お金を自分で稼いだ人はその大変さを知っています。

だからこそ、最大の価値で使おうとします。

しかし、今見てもらったように最大の価値で使おうとすると

自分だけではなく、他人のことまで考えないと価値が出ないのです。

 

同じお金でも幸せになるのが1人よりも10人の方が価値が高いですよね。

だから価値を出そうとすると、他人のことを1番に考えないといけなくて

利己ではなく、利他でないとお金はその価値が最大にならないのです。

 

他人のためにお金を使おうにも、その人が必要としてないものをあげても

迷惑でしかありません。

 

だから、お金をきちんと使うにはきちんと頭を使って

自分だけじゃない、他人のことを考えなければいけないのです。

 

それがきちんとできる人のお金の使い方は本当に心が震えます。

芸術といって良いものになります。

 

こんな話があって、

 

私のクライアントの女性にお金持ちの方と結婚した方がいるんですが、

その女性のお父さんが病気になって、余命いくばくもないということがあったんです。

そのお父さんには事業の借金がまだ残っていて、治療なんてしている時間はない、

このまま自分が死んだら、家族に迷惑がかかるから治療を拒否するということになっていたんです。

そうしたらそのお金持ちの旦那さんが、

「僕が借金は全て肩代わりするんで、どうか治療に専念してください」

っていってその借金を全部返してしまったのです。

そのお父さんは治療の甲斐なく旅立ってしまったのですが、

その最後は後悔なく、とても安らかだったそうです。

 

その話を聞いた時に、

私はなんてカッコいいお金の使い方をする人なんだろう

と思ったんです。

自分の愛する人の家族を安心させて、守るため、ためらいなくお金を使う。

これがお金を使うってことだと思うのです。

 

芸術って表現者がいて、それ観た人が感動したり何かを感じたりすることなわけですが、

それに当てはめるならば、きちんとした価値を持たせたお金の使い方も

また芸術だと思うのです。

 

そのお金持ちの方が、なぜお金持ちなのかわかる気がするんです。

そんな素敵なお金の使い方ができる人なら

それは多くの人に愛されて、仕事もお金も集まりますよね。

 

だって、どうせお金を払うなら

きっと素敵な使い方をしてくれるであろう人に使いたいと思いませんか?

 

日本のバレエ界にお金が回ってない根本的な原因て

多分みんな自分のことしか考えてないんですよ。

だから、バレエのためにお金を使ってあげようって人が少なくなって今の状況

と、私は考えています。

 

舞台芸術はどうしたってお金とセットです。

バレエを芸術として維持したいのであれば、

お金の使い方もまた、芸術的でなければこの業界は存続しないように思います。

 

みなさんはいかがお考えでしょうか?

私は皆さんから月謝として託されたお金を

できるだけ大きい価値で使っていきたいと思っています。

 

今度出来る自由が丘スタジオも、みなさんから応援で作ることが出来ました。

また新しいスタジオでもっとバレエの上達を感じてほしいと思います。

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