プリエを浅くする大切さ

こんにちは、大人バレエの上達を応援している

大人バレエアカデミーの猪野です。

バレエの世界では深いプリエというものに

価値が置かれることが多いです。

みなさんも「もっとプリエを深く！」みたいな注意を

受けたこともあるかと思います。

 

ただ何でも深くすればいいのかというと、

そうでもなかったりします。

 

バレエの動きによって適切な深さというものがあって、

ここの理解がないままに深いプリエばかりをしていると

、踊りの質がひたすら重くなります。

 

結論から言えば、

速い動きをしたい場合にはプリエを浅くする必要があります。

 

人間がジャンプをした場合、

どのくらいで降りて来るのかはジャンプの高さで予め決まっています。

体重や体格は関係なく、

ある高さまで上がれば下りる時間は誰でも同じです。

 

つまりは滞空時間はジャンプの高さによって常に一定で、

人より長く空中にいたり、逆に早く降りてくることもできません。

 

 

スラムダンクで桜木花道が、あれ、まだいる、と思われるのは

ジャンプがそもそも高いからであって、

特別に長く浮いてるわけではないのです。

気のせいです。

https://www.kimamana-tarokichi.com/slamdunk-meisi-n28/#google_vignette

 

 

さて、ジャンプがそうであるならば

自分でコントロールできる速さは

地面にいる時のプリエをどうするか、ということだけになります。

 

プリエが深くなればなるほど、

動かさないといけない距離が大きくなるわけですから、

アレグロのような速い動きをするのはかなり無理です。

 

さらには速くなればなるほど

プリエを浅くするほうが踊りとしても軽く見えます。

 

勘違いしてはいけないのは場面によって

プリエの深さをコントロールすることであって、

全部浅くするわけではありません。

 

プリエを浅いままコントロールするにはかなりの脚力も必要です。

それがない故に出来ない場合もあります。

そのような場合にはますは深いプリエが基本として指導されます。

 

ただ、もしもっと軽やかに動きたい！と考えているならば

それなりのトレーニングも必要です。

 

大人のバレエの方にやってほしいことがあるとすれば、

まずは、目の前にある階段くらいは常に駆け上がって登ってください。

 

これが無理ならジャンプの向上は厳しいです。

関節などに痛みなどがないという方は、

まずは階段です。グッドラック