猪野恵司 こんにちは、大人バレエの上達をサポートしている
大人バレエアカデミーの猪野です。
みなさんは、よく「引き上げ」なるもののために
もっとお腹に力を入れて、とか言われたことはありませんか？
実際それで頑張ってみて、ほぼ１００％の力を使って
何とかやってみたら
「それを維持して」と言われ
これでどうやって踊るのか？
と思ったことはないでしょうか？
今回、引き上げなどをどうするかは置いといて（過去の記事を検索したら出てきます）
１００％の力でお腹を使うのが正しいのか
ということについて書いてみたいと思います。
結論から言えば、大変ありきたりですが
ケースバイケースです。
有効なケースでいうと
バーレッスンなどにおいて１００％のお腹を使うという時
大人バレエアカデミーであればその生徒さんは大人なわけですが
この時、大人になってバレエを始めた方には
バレエが求めてくるお腹をどのくらい使えばいいのかという感覚はないはずです。
そうすると、お腹をしっかり使うためにはまだ働いたことのない筋繊維がお腹にあって
そいつらはよほどのことがないと起きてきません。
でもその筋繊維を起こさないことにはバレエにおける安定などが手に入らないとなると
それらをたたき起こす必要があります。
そこに必要なのが１００％使って頑張る、ということです。
使えないお腹は通電がされていないので
神経も繋がってなかったりします。
それを繋げるのには１００％使って維持する、
というのは有効な手段です。
通電が起こり
腹筋が使えるようになると、
そのうち１００％を使わなくても
「引き上げ」というものは出来てきます。
そして踊りにおいては
普段は５０％くらい使っておいて
大きなジャンプやターンなどの激しい動きの時に
１００％を使って安定をさせたりするのです。
でもこの時にレッスンにおいて
１００％を使って頑張ってお腹を使えるようにしておく
という経験がないと、
踊りでは体幹が安定せずうまくいかないことが多々起こります。
つまりは１００％お腹を使うトレーニングとして
頑張るならレッスンで１００％使って頑張るのは
アリということになります。
体全体に力が入って踊れないという声もあるでしょうが
その段階においては踊りのこととか考えなくて大丈夫です。
まだ踊るとかいうレベルにないので
集中してお腹を起こしたほうが早く成長すると思います。
とはいえ週１のレッスン程度でお腹を使ったところで
体幹は強くなりません。
ですのでそれに加えて、
歯磨きするときに全力でお腹を使ってみたり
駅までの道のりを歩くときにお腹を使ってみたりして
何か別のことをしながらお腹を使い続けるという癖をつけていくと
だんだんと強さが変わってくると思いますよ。
