こんにちは、新宿、銀座、初台、芝公園、横浜で大人バレエをサポートしている
大人バレエアカデミーの猪野です。

 

バレエは確かに芸術です。

身体表現を用いた芸術なんですが、

レッスンにおける上達がないことを

「バレエは芸術だから難しい」という

言い訳に使う先生が存在します。

 

なぜ難しいのか、それをどうすれば出来るようになるのか

それを考えようともしないこのタイプの教師の教える能力は相当低いですが

ただ実際のところ、自分がやっているバレエが難しいのは

芸術だからなのでしょうか?

 

例えば、絵で考えてみると

世界には芸術といわれる絵がたくさん存在しますが

存在する絵のすべてが芸術ではありませんよね。

 

絵を始めてみれば、最初は何かをデッサンしてみたりと

何か描いてみることから初めてみるかと思います。

 

この時デッサンの練習で描いた絵は芸術とまではいかないと考えます。

芸術と言われるからにはその作品によって人を感動させることが必要です。

特に描き始めのころなどの作品は

プロでもなかなか出したがるものではないでしょう。

あくまでも練習用ということです。

 

さて、バレエに戻りますが

レッスンのはじめにやるプリエとかタンデュは芸術でしょうか?

私はそうは思いません。

レッスンはバレエを芸術にするために必要な過程ではありますが

それ自体が芸術ではありません。

 

プリエやタンデュを始めとしたレッスンは

ただの練習であり身体活動であって、

芸術となるのはもっと先の話です。

 

でも、レッスンが身体活動であるがゆえに

バレエのテクニックは解剖学、運動学、物理学などで分析が可能で

それを踏まえて適切にレッスンを受ければ

上達は誰にでも起こるものです。

 

バレエとしての技術を誰もできないくらい磨き上げ

そこにストーリー、キャラクター、舞台装置、音楽などを載せ

総合的に表現したものは芸術でしょうが

それを上達の出来ない言い訳にするのは

バレエを教える人間として最低と言わざるを得ません。

 

趣味で始めたバレエならば

プロのように他人を踊りだけで感動させるに至るというのは

確かに難しいかもしれませんが

でもそれは上達がないということではありません。

 

バレエに憧れて、その練習の中で

踊りがうまくなっていくことを日々感じているというのは

レッスンを続けるに足る素晴らしい価値だと思っています。

 

人によっては

その中で芸術と言われるレベルにまで

どれだけ近づけるかという挑戦でもあります。

 

大人バレエアカデミーでは上達したいという

生徒さんに応えられるようなレッスンを行っています。

基礎がメインになりますので

人によっては恐ろしくつまらないかもしれませんが

大人の方がバレエを続けていくことで

プロが芸術として素晴らしい作品を残すに負けないくらいの

生徒さん自身にとってのバレエから得られる価値を

バレエ人生に残していけるように頑張っていきます。

 

 

 

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