こんにちは、初台、銀座、池袋、芝公園、横浜で大人のバレエをサポートしている
大人バレエアカデミーの猪野です。
よくブログなどで、正しいアラベスクの仕方とか
正しいターンアウトの仕方
などのタイトルの記事を見かけます。
私はあの手の考え方には違和感がありまして
正しいということを主張する記事ほど
「あなたのやっていることは間違ってますよ」
ということを言っているのです。
でも、バレエは自然法則をまとめた物理や数学ではなく
人間が勝手に「この動きが美しい気がする」と考えて作っているものです。
それ故に、メソッドもワガノワ、フランス、チェケッティ、RAD、バランシンなど
複数のものが存在します。
バランシンをワガノワバレエ学校にもっていけば
体の使い方が間違っていると言われるでしょうが
これがバランシンメソッドだから正解だ、と言われれば
ああ、そうですね。ご自由にどうぞ
というだけのコミュニケーションに終わるでしょう。
ここまで複数のものが存在し得るのであれば、
町のバレエ教師が気まぐれで作った教え方であっても
「これが私のメソッドです」と言われたら
それは間違いだと否定することは出来ないはずです。
このような日本の現状をみていると
なんだか幕末の時代に似ているなぁと思うのです。
土佐藩やら長州藩やら、それぞれが己の正義を主張し
我こそが正しい、おまえは間違っていると言って争っている時代の
現代版のように思うことがあります。
話が逸れましたが
私が考える正しさとはプラスの結果を生めるものであることです。
ターンアウトをするにしても
とりあえず、無理のないところで開いて痛みがなければ
それは正しいと考えています。180度でなくても。
ただ、その使い方にはより効率のいい方法もあったりします。
より効率よく開くという方法もあるのです。
でもそれは、より効率がいいだけの話であって
前にやっていたことが間違っているとは限らないということです。
1番効率よくターンアウトが開くという方法があったとして
それが1番良いというのは確かにそうですが、
だからといって、(自分が考えている)2番目以降に効率がいい方法を間違いだと否定するのが
本当に必要なことであるのか、
私はよく疑問に思います。
4番目に効率のいいターンアウトの方法が
ある人にとっては1番やりやすい可能性もあるわけです。
このような感じでバレエにおける正しさというのは
判断が非常に難しいです。
あまり安易に正しいか、間違っているかでなく
より効率がいい方法
より簡単になる方法という観点からも
考えてみてはいかがでしょうか。
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