こんにちは、大人バレエの上達をサポートする
大人バレエアカデミー™の猪野です。
よくバレエのホームページで「礼儀を学べます」
みたいな文言を見たことはありませんか?
私は礼儀知らずなバレエ関係者を山ほど見てきたので
バレエを通して礼儀を学ぶというのは嘘だと思っているのですが、
最近思うのは、バレエ教室が謳う礼儀というものは
教室の先生を敬うものでしかないのだろう
というものです。
いわゆる目上の人間に敬意を払うのは大切なことなのですが、
バレエにおける礼儀の問題点は
目下の人間に対してはノータッチという点にある、と思っています。
バレエ教室の先生は全権限をそのトップが持つので
イエスマンが周りに集まり増長しがちです。
悪い意味での体育会系に近い礼儀というものになります。
先輩がとりあえず偉いという謎価値観です。
つまりその礼儀を学んだダンサーが将来生徒を持った時に
生徒に対してどこまで敬意を払えるかがすごく疑問です。
バレエで習える礼儀は所詮バレエ界でしか使えない礼儀なので
あまり子供にバレエ技術以外の教育を教室に求めない方が
無難なように思います。
私個人としては、先生が偉いというバレエ界の暗黙の了解が
正直なところ嫌いでして
私自身もあまり「先生」とは呼ばれたくはない人間です。
初めて会う生徒さん全員に「先生と呼ばないで」というのに少し疲れて
最近はそのままにしているのですが、
本当は生徒さんとの関係性は対等であるべきという考えです。
大人バレエアカデミー™では大人の生徒さんを教えていますので
いまさら礼儀などというのは特にありません。
代わりに上達するにはどうすればいいかを
伝えていきたいと思っています。
礼儀を教えるバレエスタジオは
結局、大先生を敬う生徒を育てます
と言っているように見えるので
子供さんを預ける際には、少し気を付けてもいいかもしれません。



