明けましておめでとうございます。大人バレエアカデミーの猪野です。
今年も生徒のみなさんの上達のため、
そして、バレエに関わる経済的自立の為に頑張ります。
大阪梅田スタジオも1月6日にオープンします。
さて
バレエを指導する中で、「どこに力を入れればできますか」という質問をよく受けます。
生徒さんは「ここをもっと頑張らないと」「力を入れないと形が崩れる」みたいに考えるようです。
実は、バレエにおいて「力を入れる」ことはしばしば逆効果になります。
むしろ、正しいフォームや動きの流れを阻害してしまいます。
では、なぜ「力を入れる」ことが間違いだと考えるべきなのでしょうか?
1. 力みは動きを硬直させる
バレエでは力を入れすぎると筋肉が硬直し、流れるような動きが失われます。
その結果、跳躍もスムーズな回転も妨げられる原因に。
逆に、無駄な力を抜いた状態では体が自由に動き、細やかなコントロールが可能になります。
2. エネルギーの無駄遣い
筋肉に余計な力を入れると、不要な箇所にエネルギーが浪費され、
本来集中したいところへのパワーが不足してしまいます。
例えば、ジャンプで肩や首に力を入れてしまうと、
本来力を発揮するはずの脚にエネルギーが回らず、高く飛ぶことが難しくなります。
3. 正しい姿勢と重心を崩す
力が入ると体に余計な緊張が生じ、結果として正しい姿勢を保つことが難しくなります。
特に腕や背中に力が入ると、自然なポジションが崩れ、
全体のバランスも不安定になります。
これにより、体軸を正しく使えなくなることも多いです。
どうすれば無駄な力を抜けるのか?
一番簡単な方法は呼吸を意識することです
深呼吸しながら動くと、力みが軽減されます。
特に動き始めやポーズの切り替えで息を吐くことで、緊張をリセットする効果があります。
難しかったらとにかく息を吐いてみてください。
バレエで最も大切なのは「力強さ」ではなく「しなやかな強さ」です。
次に「もっと頑張らなきゃ!」と思った時には、
「頑張らない」ことを一度意識してみてください。
原因を明確にしないまま力だけいれても無駄です。
多くの場合問題は、力ではないです。
まずは息を吐いてやってみましょう