こんにちは、大人バレエアカデミー™、バレエトレーニングディレクターの猪野です。

バレエ教室を探していると、「初心者歓迎」と書いてあるところはたくさんあります。

未経験でも大丈夫。
大人からでも始められます。

そう書いてあるから体験に行ってみたのに、実際にレッスンを受けてみると、周りは何年も習っているような人ばかりだった。

先生が言っている言葉もよく分からない。

バーでは周りを見ながら何とか動けたけれど、センターに出たら自分だけ止まってしまった。

それで、

「初心者歓迎って書いてあったけど、本当に私みたいな人が来てよかったのかな」

と思ってしまう人がいます。

体験に来た方から、以前通った教室についてこういう話を聞くこともあります。

初心者クラスだったけれど、自分以外はみんな経験者だった。

何をしているのか分からないままレッスンが終わった。

周りについていけなくて恥ずかしくなり、そのまま行かなくなった。

こういうことが起きるのは、教室側が初心者を嫌がっているからとは限りません。

本当に「初心者も来てください」と思っている教室も多いと思います。

ただ、「初心者が参加できるクラス」と「初心者を教えられるクラス」は、同じではありません。

先生には簡単でも、初めての人には分からない

たとえば先生が、

「右足前の5番からタンデュしてください」

と言ったとします。

経験者なら、そのまま動けます。

でも初めてバレエを習う人は、まず5番が分かりません。

右足をどこに置けばいいのか。

かかとはどこに置くのか。

つま先はどちらを向けるのか。

そこを確認している間に「タンデュ」と言われても、今度はタンデュが何なのか分からない。

先生の足を見ようとすると、腕を見逃します。

腕を見ようとすると、自分の足がどうなっているのか分からなくなります。

先生としては、難しいことをしているつもりはないかもしれません。

タンデュは基本ですし、5番ポジションも基本です。

だから「今日は初心者向けに簡単なことをやっている」と思っていることもあります。

でも、その簡単さはバレエを知っている人の基準です。

初めての人は、動きだけではなく、用語も、立ち方も、先生の見方も、レッスンの進み方も初めてです。

当たり前なのですが同時に覚えなければならないことが多くあります。

それを配慮できる先生は意外なほど少ないのです。

「入門」がいつの間にか入門ではなくなることもある

初心者クラスでよく起こるのが、クラスに長く通っている人が増えていくことです。

最初は本当に初めての人向けだった。

そこに来た人たちが半年、一年、二年と続けていけば、当然できることは増えていきます。

先生も、その人たちに合わせて少しずつ内容を増やします。

アンシェヌマンが長くなったり、腕がついたり、顔がついたり、センターの内容が増えたりします。

でも、クラス名はずっと「入門」のままということがあります。

そこへ、今日初めてバレエをする人が入ってきます。

先生が一度動きを見せると、周りの人たちはすぐ始められます。

新しく来た人だけが分からない。

周りは当たり前のように動いているので、本人からすると「初心者クラスなのに、自分だけできていない」ように見えます。

でも、その人たちが本当に同じ条件かというと、そうではありません。

同じ入門クラスにいても、今日始めた人と2年間続けている人では全然違います。

そこで自分だけできなければ、

「覚えが悪いのかな」

「運動神経がないのかな」

「やっぱり大人から始めるのは無理なのかな」

と思ってしまう人もいます。

でも、単純に今の自分に合った段階で教えてもらえていないだけかもしれません。

来た人からすればクラス詐欺もいいところなのですが

そこに気が付いている先生もまた少ないのです。

初心者向けは、技を簡単にするだけでは足りない

初心者クラスというと、難しい技をやらなければいいと思われることがあります。

私は、何をやるか以上に、どういう順番で教えるかが大事だと思っています。

たとえばタンデュとプリエを組み合わせるとしても、最初から全部一緒にはやりません。

タンデュを覚えて、プリエを覚えて、それぞれがある程度分かってから組み合わせます。

そこに腕をつける。

さらに顔をつける。

初めての人に一度に全部求めると、どこか一つを意識した瞬間に別のところが分からなくなります。

でも、一つずつならできる人はたくさんいます。

これは私もレッスンをしていてよく見ます。

最初は全然できなかった人でも、動きを分けると普通にできます。

説明の仕方を変えるだけで分かることもあります。

一度バーにつかまって確認したら、その後はできるようになることもあります。

そういうとき、その人に能力がなかったわけではありません。

最初に与えられた情報が多すぎただけです。

「見て真似してください」にも経験が必要

バレエでは、先生が前で一度動いて、

「ではやってみましょう」

と始めることがあります。

長く習っている人なら、それでかなり分かります。

先生の足だけではなく、腕や身体の方向、音楽の取り方まで見ています。

以前やった動きと似ていれば、その経験も使えます。

初めての人には、その見方自体がまだありません。

足を見ているうちに腕が分からなくなる。

先生が向きを変えると、自分はどちらを向けばいいのか分からなくなる。

鏡を見ているうちに左右が分からなくなる。

これも珍しいことではありません。

バレエを習い始めたばかりの頃は、バレエの動きだけではなく、「バレエのレッスンをどう受けるか」も覚えている途中なんです。

そこを飛ばしてしまうと、本人はずっと周りの後を追いかけることになります。

「分からなかったら聞いてください」だけでは難しい

初心者ほど、自分から質問するのが難しいこともあります。

自分ができていないことは分かっていても、何を間違えているのかまでは分からないからです。

それに周りは普通に動いています。

レッスンを止めてまで聞くのは申し訳ないと思う人もいます。

だから黙ったまま続けます。

先生は質問がないので、そのまま次へ進みます。

本人はさらに分からなくなります。

初心者を教えるときは、質問されるのを待つだけではなく、先生側が動きを見ておく必要があります。

順番が分からないのか。

順番は分かっているけれど、身体の使い方が分からないのか。

先生の言葉そのものが分かっていないのか。

同じ「できない」でも、理由は人によって違います。

そこが分からなければ、何度同じ注意をしても直りません。

優しいだけでは、習えるようにはならない

「初心者歓迎」という言葉と一緒に、

「楽しく丁寧に教えます」

と書いてある教室も多いです。

もちろん、初めての人にとって雰囲気は大事です。

ただ、「できなくても大丈夫ですよ」と言って終わってしまえば、本人はずっとできないままです。

じゃあ、何をしにきたんだ、ということになってしまいます。

大人から始める人も、ただ優しくしてほしくてバレエを習いに来るわけではありません。

バレエができるようになりたいから来ています。

だから私は、初心者のクラスほど教える側の力が必要だと思っています。

経験者なら、多少説明を省いても自分で補ってくれることがあります。

初心者はそうはいきません。

どこから説明するか。

何を先に教えるか。

今は何を求めて、何はまだ求めないか。

そこを先生が決めなければなりません。

居づらかったからといって、バレエに向いていないとは限らない

もし「初心者歓迎」と書かれた教室へ行ってみて、自分だけできずに居づらかった経験があるなら、それだけでバレエに向いていないとは思わなくていいです。

同じ人でも、教える順番を変えればできることがあります。

説明の仕方が変われば分かることもあります。

クラスが変われば、急に続けやすくなることもあります。

実際にそういう人を何人も見てきました。

初心者歓迎と書いてあるかどうかよりも、

初めて来た人が何も分からないところから習えるようになっているか。

私は、教室を見るときはこちらのほうが大事だと思っています。

そこは外さないように大人バレエアカデミー™は作ったので、

ぜひ一度試してみて下さい。

 

大人バレエアカデミー™
https://personalballet.com/academy

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